ネガティブ厨二病の脳内倉庫。

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夜雲ことメリーの書いている小説(?)置き場。

暇つぶしにでもなれば幸いです。

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「遅いっ!!いつもの事だけどね。いい加減学習しなさいよ・・・。」

「申し訳ございません」


玄関から出た途端に溜め息混じりに怒鳴られた。

最初に琉紀と会話してから10分程度で出てきたんだから、誉めて欲しいくらいだよ。

・・・1週間連続で琉紀に起こされているから何も言えないけれど。


「まぁ、別にいいけれどね。待ち合わせの時間には充分間に合うし。」


携帯で時刻を確認しながら呟いているのは、入学以来の親友の瀧本琉紀。

って言ってもまだ4月だから知り合って数週間しか経っていないけどねw


真っ直ぐでサラサラな黒髪を上品にまとめている。

顔立ちも整っていて礼儀正しいため、外面は大和撫子だ。

まぁ、性格上問題があるため口を開くと大和撫子というか女王様なんだけど・・・。

その話はまたいずれ。


「今日も学校かったるいわね~。」


大あくびをしながら琉紀が呟く。


「かったるいって・・・。まだ入学して1ヶ月経ってないよ?」

「正直家からも出たくないわよ。」

「そんなニートみたいなこと言わないでよ・・・。」


昼間は快活なのに朝のこのテンションはなんなんだろ。

なーんて事を思っているうちに、いつもの待ち合わせ場所についた。


「まだあいつら来てないわね。なんでいっつも私達より遅いのかしら。

 待たされる方の身にもなって欲しいわ。」


はぁ、と溜め息を吐く。


「まぁ、時間もそこまで過ぎてないから大目に見てあげよ?」


数分たった頃、息を切らしながら一人の男の子が走って来た。


「悪い!遅れた!」

「遅いっ!!」

「悪かったって・・・。」


これも、入学以来見慣れた光景。

琉紀に説教・・・というか、文句を言われているこの男の子は細神圭太君。

私の入学以来の親友その2。

その2って言い方もアレだけどねw

黒髪で背の高い、俗に言うイケメン男子だね。

性格は常に冷静かつダルそう。琉紀と圭太の二人でだるだるコンビだ。

羨ましいくらいに意気投合してて、まるで同性の友達みたいに仲が良い。


「ところで・・・。アイツはまだ来てないのか?」

「そういえばまだ来てないわね。」


ちょうどその時、


「ごめん!寝坊した!」


キッと音をたててチャリが圭太君の真横にとまる。

少しずれれば圭太君に当たりそう。

この危ない男の子は紅石涼都。私の幼稚園の時からの幼馴染み。

昔は家が隣だったから、一緒に学校へ行ったりもしてた。

お家の事情で涼都がお祖父さんと住むようになってからは、

学校で会う程度になって居たけど、入学以来また一緒に学校に行くようになった。


「あっ・・・ぶねぇなぁ!その登場の仕方やめろっていつも言ってるだろ。」

「お前なら避けれるだろ?」

「そういう問題じゃねぇだろうが・・・。まぁ避けるけど」


ならいいじゃん?と涼都が不敵に笑った。


「ほら、涼都。圭太君困らせるような事しないの。」


私はいつも通り、少し大人ぶって涼都をたしなめる。

すると涼都はいつも、はいはい、と言って不貞腐れたように口を尖らせる。

昔からの、変わらないやり取り。



まだこの4人で過ごすようになって、1ヶ月も経って居ない。

とても居心地が良い「親友」達の隣。

このまま、優しい時間が続くと、私は信じてた。

優しい春の風が、私達の頬を撫でる。