絵本の時間です
にしまきかやこさんの
さっちゃんは おおかみのこを テーブルから おろしてやりながら こういいました。
「あたしの おかあさん かしてあげるから だっこしてもらったら」
おおかみのこが もじもじ していると、
おかあさんは
「さあ いらっしゃい」といって りょうてを さしだしました。
おおかみのこは おかあさんの ひざに のって
そっと めを つぶりました。
おかあさんは やさしく せなかを たたいて、
「よしよし いいこね。
もう なかなくて いいのよ」
と いいました。
すこしのあいだ だっこしてもらうと、 おおかみのこは げんきになって おかあさんの ひざから とびおりました。
「じゃあ ぼく もう かえるよ」といって
ドアーのところまで いき、 ふりかえって、
「おかあさん また こんど だっこしてね」と いいました。
おかあさんは にっこり わらって うなずきました。
さっちゃんは「さよならー」と てを ふって、
「また こんど いっぱい あそぼうね」と いいました。
おかあさんと ふたりきりになると さっちゃんは
「あたし ともだちが いっぱい ふえたみたい」と いいました。
おかあさんは
「あたしも こどもが ひとり ふえたみたい」
と いいました。
「ふんふん なんだかいいにおい 」のおはなしは
おしまいです。
「はるかの絵の本」できました。こちらです
