絵本の時間です


にしまきかやこさんの
「ふんふん なんだかいいにおい」
おとといの続きです。▶️その1はココ






それからは  もう  だれにも   じゃまされなかったので   さっちゃんは    はなを  たくさん   つみました。
「りょうていっぱいになったら   "おめでとう"  っていって  おかあさんに あげるの。  だって   きょうは  おかあさんの  おたんじょうびなんだもの。」

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さっちゃんが   うちに  かえってくると、
おかあさんが   ドアーのところに  たっていました。
「おかあさん   どうしたの」と  さっちゃんが  きくと、おかあさんは   そおっと   ドアーを  あけて
「あのこたち  さっちゃんの  おともだち」と  ききました。

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へやに  はいってみると  まあ  おどろいた。
「あなたたち   なんて   おぎょうぎが  わるいのよ!」と  さっちゃんは   さけびました。
きつねのこは   ゆかのうえに   5まいも  おさらを   ならべて、めだまやきを   てづかみで   たべてるし、くまのこは  ジャムのつぼに  てを  つっこんで  なめてるし、  おおかみのこときたら  テーブルのうえに  のって  スープのおなべに  かおを  つっこんでいるのです。
「きょうは   おかあさんの  おたんじょうびなのに   
ちらかしちゃ  だめじゃないの」

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それから  さっちゃんは   おかあさんに
おはなを    あげました。
「おかあさん  おたんじょうび  おめでとう」
おかあさんは   にっこりして  かびんに   おはなを いけました。
そして、「さっちゃん  きれいな  おはな  ありがとう」といって   さっちゃんを   ひざに   のせて
きゅーっと  だっこしてくれました。

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それを  みていた  きつねのこは
「あーあ  もう   おなかいっぱいだ。
ぼくも  おかあさんのところに  かーえろ」といって、 ドアーのところで   バイバイをして  でていきました。
「また   こんど   あそぼうね」と  さっちゃんは  いいました。

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それを   みていた   くまのこも、
「ぼくも  おかあさんのところへ  かーえろ」といって、てのひらを  なめなめ  でていきました。
「また  こんど  おいでよ」と  さっちゃんは  いいました。

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きつねのこと  くまのこが  かえってしまうと、
ひとり  のこった   おおかみのこは  しくしく  なきだしました。
さっちゃんは   おどろいて  おおかみのこの  そばに  いって  ききました。
「どうしたの  おおかみくん。  スープ  のみすぎて  おなか  いたくなったんでしょ」
おおかみのこは  くびを  よこに  ふって   こんどは  おおきな  こえで  なきました。

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エーン  エーン、ウォーン  ウォーン
おおかみのこは  ほえるように  なきました。
なみだを     ふりとばして     なきました。
「どうしたの?  どうしたの  おおかみくん」
「おれの    かあさん    いないよー」
エーン   エーン、  ウォーン  ウォーン
「おかあさん  どうしたの?」と  さっちゃんが  きくと   おおかみのこは   なきじゃくりながら   こたえました。
「かあさん  おれのちいさいとき  しんじゃったんだよー」

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その3につづきます。










「はるかの絵の本」できました。こちらです
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   おかあさんへのプレゼント          1996.9.6        5才