はるかは、もう死んじゃったから、もうどうしようもないぐらい、何よりも誰よりも私を独占する存在になったけど、


実は、

今更言うのも虚しいことだが、


はるかが、思春期、反抗期の真っ只中にいたある一時期、
わたしは
はるかのことをキライと思い、
シンドイと感じていたことがあった。

その時期に、

私の誕生日にくれた絵本があった。


村上春樹訳の「ポテトスープが大好きな猫」という絵本。

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比較的、文章も長めで、私はその時ありがとうという気持ちよりも、かなりシンドイ気持ちに支配されていて(母親なのに!)気分が乗らなかったので、もらったその当時この絵本に目を通さずじまいだった。

今回の荷物運びで一切合切持ち込んで、絵本も山ほどあって、息子夫婦もそんなにはいらないと言うので、暇を見つけては1冊1冊目を通している。
愛着のあるものは残して、後はどうにかしなければ。

反抗期のはるかが私の誕生日に選んだ1冊を今頃になって初めて読む。

やせ猫とおじいさんのしずかな日常生活が淡々と描かれていて、それは穏やかで心温まる内容だった。

今頃読むなんて、後悔。

はるかは何を感じてコレを選んでくれたのかな?
猫好きなお母さんと同じく猫好きはるかだったからかな?
そんなに深くは考えなかったのかな???
もうわからないよー。


この頃、文章を書き続けるのが少し億劫になっている。

動いて、休んで、また、腰をあげて動き始めて、バタンキュー、キュー、Qやん。だから、あっぴいQなんか、、、関係ないわね

年取ってから、色んなことが急にたくさんありすぎやねんから、まーしゃーないな。


はるかは村上春樹の本がが好きと言っていたし、本棚にも数冊の彼の本があったけど、それはもう何を選んで良いかわからなかったから、持ってこなかった。はるかちゃんが好きだった村上春樹の本が何か知りたかったな。
だけど、もう聞けない。



村上春樹氏は表紙の絵に惹かれたと後書きに書いてあったけど、


わたしは

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おじいさんと仲良く釣りに行くこの絵と、



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窓のカーテンが開いてて月の光がふたりを照らしているこの寝室の絵が好きだ。



おやすみなさい。





「はるかの絵の本」できました。

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