アキは妊娠してから、お腹が大きくなるに連れ、
徐々に、そして大変、狂暴になっていった。



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その頃の私は、はるかのようにペットに対して、たくさんの知識を持っていなかったと思う。 

記憶もおぼろげだし…

とりあえず、グーグルで調べてみた。

子猫を守ろうとして敵に対して攻撃的になる現象を、母性攻撃行動と呼ぶ  「母性による攻撃行動」とは、妊娠中、もしくは出産したばかりの母猫が見せる威嚇、ひっかき、噛みつきなどをさす。

出産後の、「赤ちゃんを鳥や肉食獣に食べられないように守る」という野生の当たり前の本能。

母猫は「家」と「家族」を守ろうという気持ちが強いのではないだろうか、
我が子を取られまい、我が子を傷付けられまいと一生懸命守っているのであろう、

ひどいケースだとストレスから子猫を食べてしまうこともあるらしい。

と書いてあった。

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    これは、はるかのAnomal Note 
     それぞれの個体に対してよく勉強してました。




さて、本題に入ろう。

アキは、女王さまのような凛とした猫だった。
だけど、私たち家族に対して怒ったり凶暴になるということは一切なかった。アキは家族の面々に対して媚びることもなく、怒ることもなく、目つき態度で自分の要求を示し、あとはどーでもよろしいです~私は満足~そんな感じの猫だった。


アキが身籠ってしばらくしてから、時期はいつ頃か覚えてないが、母の兄(おじさん)がうちにやってきた。

アキは台所に入ってきたおじさんを見て、突然!襲いかかった。爪を立てて、おじさんは血まみれになった。
予想してない災難に遭遇して、おじさんは、「びっくりしたー、怖い猫やー怖い猫やー」といって、急いで帰りはった…今さらですが、スミマセンでした。

それから、その当時はそれほど普及していなかった、高級羽毛布団のセールスのお兄さんがピンポンして玄関に入った時も、アキはそのお兄さんに襲いかかった。怪我の程度はもう覚えていない。
しかし、怪我を負わして申し訳なく思った母は、
お兄さんに悪いと言って、何と!高い羽毛布団を買ったと言った。多分、今よりか、当時はずーーーーっと高かったんと違うだろうか。何だか、そういう母親が、なんというか、人がいいの、通り越して、そこまでせんでもえーんちゃうか??と、私は子供ながらに思った。お兄さんにはとても気の毒だったが。

それから、また、違う時に、従兄弟のBUちゃんがやってきた。たぶん高校生ぐらいだったと思う。
BUちゃんは、どちらかというと、スポーツマンタイプのがっちりした男の子だ。
彼の場合は、玄関入った瞬間に、飛びかかってこられたということだった。彼も血まみれ、腕に深いえぐられ傷ができ、我が家に入ることなく、踵を返すようにして、その足ですぐ病院に向かうことになった。
BUちゃんは、おばちゃんとこへはもうよう行かん…と言ったような、いえ、そう思ったに違いない。

昔のこと過ぎて、細々とした反応は覚えていない。


「母性による攻撃行動」ということなんだな。


こんなに怪我人を出すくらいなら、檻に入れなければいけなかった、、、とここまで書いたところで、家に檻がちゃんとあったことを、たった今、思い出した!!!    きっと…それでも、たまに、檻から出てた時に、そんな事件を次々と起こしたのだろう。


最後にいちばん、おかしいような悲惨なようなお話しを。



我が家には、母の母、つまりは私のおばあちゃんが、しょっちゅう泊りがけで遊びに来ていた。
アキもそれを認識していたはず。


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   明治生まれのおばあちゃんの写真

おばあちゃんは、おばあちゃん(ひ孫もいた)なんだから、当然、シワシワのおばあちゃんだ。もう80過ぎてたかもしれない。
おばあちゃんはいつものように、テーブルの右の席に座っていた。テーブルの上に両手をちょこんと揃えて乗せていた。
アキは普段から、テーブルでも、どこでものしのしと歩いていて、その時も、もちろん「おばあちゃんこんにちは」などと言うわけはなく、全然知らんぷりして、おばあちゃんの前を過ぎてテーブルを横切ろうとしていたその時!
アキはおばあちゃんなんか無視してるんよ。視線を投げない!ちらりとも見ない!それなのに、前を通る時、突然!猫パンチで、おばあちゃんの両手に爪を立てて、引っ掻いた。 
その場にいた妹の話しによると、おばあちゃんの手の甲の皮膚が、ベロリーーンと反対側に薄~~~くはがれて、、
おばあちゃんはアキのあまりの速攻にただただびっくり唖然!
妹は、アキを叱る(推測)と共に、おばあちゃんの手の怪我の手当てにオロオロ。
でも、後で聞いたのは、皮膚というのが、あんなにベロリーーンとはがれるのを初めてみて、ホンマにびっくり仰天したと妹が言っていたのが私の印象に強いのでした。



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アキと石松を抱っこしてる
この頃はもう落ち着いていたのかもしれない。


アキ、、、おじちゃんや、従兄弟の兄ちゃんには突然飛びかかったのに、おばあちゃんは、素知らぬ顔しといて、ちょいと婆ちゃんも攻撃してやろかという感じで、、、、
男のヒトと年寄りをきちんと区別して、、、
アキは、年寄りだと馬鹿にしてたんだろうなと、私たちは、おばあちゃんを気の毒に思うと共に、アキに対して、空いた口がふさがらなかった。



長い文章になりました。
本日はとても疲れました。
読んで下さった方も、お疲れ様でした。

では、おやすみなさいませ。





「はるかの絵の本」できました。

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