数年前……もういつか、わすれた。
もと夫と別居した後、しばらくして、
もう一回、
「お母さん、一緒に住もうよ」とはるかがいってきてくれた事があった。
私は飛び上がるほど嬉しくて、嬉々としてたくさんの動物を飼っているはるかと私が住む家を探し始めた。でも。なかなかなかそんなたくさんの動物を飼える貸し物件は見つからなかった。
でもそれを探しながら、優しい治療してくれるクリニックも又、探しながら、大阪の街を歩き回った。
試し生活という形で、もと夫が家を一時出て、私がそこに、はるかとたくさんの動物と一緒にすむ生活が始まった。
わたしは、実は気管支が生まれつき弱い。
はるかが1番好きなペットはヤクザみたいな、目つきの悪いとてもでかい猫、その名は「がるる」
ある晩
私が寝室で休もうとしたとき、はるかがでかい「がるる」を抱えて、寝室にやってきた。
突然、
『見て~かわいいやろ~~~!ワタシ、がるるがホンマにすきやねん。だ~いすき!ほら、かわいいやろ~っ⁈』と、重た~いがるるをだっこして、上に持ち上げ、がるるをふりまわした。猫の細い毛がブワブワ~っと辺りにに飛び散るのが見えて、、、、私は思わずやめて~~っと言ってしまった。
あの時のテンションの高いはるかの嬉しそうな声、顔つきがまぶたに残っている。
はるかはがるるの事がそれだけ好きだったのだ。
なくなる前の夜に撮った写真は、がるるを胸にだっこして自撮りしたのが
結局、遺影となった。
はるかの顔よりがるるの方がどーんと大きい…
がるるは今も生きているけど、はるかの魂はがるるのもののように感じさせるようなそんな写真。
私はそれは遺影として飾っていない。
そんなことの記念の写真は要らない。
もと夫からお前さんの分だから渡すと言われたが、断った。
「がるるのはるか」
ただ…今…こうして書いているのは、
はるかのがるるへの愛、ぎゅーっと抱きしめて、かわいいやろ~~~と、私の目の前で振り回し、毛が周りに飛んでる瞬間を思い出した、それだけの記録。
それから、先日、もと家から運び込んだ大昔の写真の中に、はるかと同じ自分を発見し、おどろいた。
はるかの異常な動物愛に悩まされ続けた私だったけど、、、はるかと同じ若い頃、私もまた、「アキ」という猫を溺愛していた事を思い出した。
タイトルは「アキと私」でした。
「はるかの絵の本」できました。
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