帰り道、あまりにヤツデの緑が美しくて。



こんな見事な葉っぱ、写真に取りきれへんわ、そう思ってたら、中から住人がででこられた。慌ててすみません、といいながら、
何か、特別なことしてられるんですか?
特別な肥料とか??

イイや、何にも。

これぐらい小さいの(といって、手を下の方に。)をここに植えたら、いつの間にかこんなになったんや、とおっしゃった。

え⁈

不思議なぐらい葉っぱは大きくみすみずしく、ツヤツヤで、そして、どこも欠けたり、虫に食われたり、とか、どこにも異常がない。完璧なヤツデの姿。完璧すぎる葉っぱに驚いた。



おじさんは、ほんならあげるわ、といって、ポキっと折って私に一本くれた。




私が住んでるとこは都会の真ん中で埃っぽい。だから、植木があっても何となく煤くさいのが多い。

だけど、ここのヤツデの葉っぱは(すごーく大きいのに)樹のてっぺんの葉っぱも水滴がのっかってたんだよ。

どの葉っぱも煤けるわけがない。




特別なことなんかしなくても、、すご~く大切にされてる、と帰り途、思った。

家に帰って、飾るのがないから、やかんの口にさした。

はるかのうちの玄関にあったはるかご自慢のカエルも、ヤツデの葉っぱの下に置いたった。