子猫と母親猫は押入れの上の段、幼稚園のお道具ケースのカゴにフリースの様な布を集めてそこを住処にしていた。
私は、本当は、猫が大•大•大•好きだ。
出来ることなら生まれ変わりは猫になりたいと願っている。
動物、いえ、生き物は、産まれたてと言うのはことの他素晴らしい。
誰ものココロを魅了する。
子猫を抱っこしてみた。
カワイイ。
「みゃ~みゃ~みゃ~」
…と、間も無く、ついこないだまでやんちゃ娘だった母猫が、目の色を変えてわたしの方に飛んでくる。
仕方なしに子供を親猫に渡したら、首をガッとくわえてもとの巣みかに帰って行く。
住処まではかなり距離がある。。しかも押入れの上の段の上のほうだ。しかも赤ちゃんはネズミぐらいには成長していた。どうやってあがるの??首を噛んであそこまで連れて行けるの⁈
大丈夫なんだろうか、、、
でも、わたしはしたたか酔っていたので追跡はしなかった。
その後も、気になり、酔っ払いはちろちろ住処を覗きに行った。
子猫は見慣れない私の視線に、目を大きくして反応する。
みゃ~みゃ~みゃ~。
お母さん猫は、にょろにょろ動く仔猫をまだ若い細い腕にしっかとかかえ抱えている。元おてんば猫の彼女は、もう既に母親の顔をしていた。。。
私が仔猫をそこから連れ出していないので、
仔猫がいくらないても、母猫は子供が手の中にいることに何の不安もないようだった。
その顔は、自信に満ち、満足げな落ち着いた女の顔をしているのが伝わってきた。
眼差しが優しい、そしてたくましい。
あ~、どんな人が自分達を覗いていようとも、たとえ子猫がおびえ泣いていても、
今は自分の腕の中、肌の触れるところに我が子がいる、たったそれだけで母と言うのはこれほどまでに落ち着いていられるものなんだなぁと、しみじみと感じた。
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たった一晩でびっくりするくらい大きくなっています。お母さんのおっぱいだけで、こんなに成長するんだね。お母さんはスゴイ。
猫の世界は産まれた後はは男は無用なんだよ。。