台風が通過、突然秋がやってきた。
今朝は涼しすぎるぐらいだった…でも、多分、日昼は、また暑くなるんだろうなあ。
そう思って、長袖のシルクのブラウスを着た。
おおお、さらっさら~~~
やっぱり、シルクはいい。
ストレスフリー、いや、ストレスnothing!!!
やわらかい肌触り。
シルクを肌にまとうと、何だか、ふわんと疲れが和らぐような、気がする。。
ついこないだ、夏が行ってしまうのが惜しい・なんて言ってたのは、誰でしたか????
そうだ、、このブラウスで思い出したことがある。
ずいぶん前のことだけど、私は、シルクの服をタイで仕入れてきて、セレクトショップにおいてもらって売るという、ささやかな仕事をしたことがある。
自分の思い描くほどはうまくいかなかったけれど、自分の好きなものだったから、シルクを好きな人が、見つけて買ってくれる、それはとても喜びだった。
このブラウスは、はじめ、このオレンジのボタンではなくて、5円玉のような古銭が3つ付いていたの。
気に入って買ってくださったお客さんから、中間のセレクトショップに電話があり、このブラウスについてる古銭のことを知りたい、それに、他にも商品はあるの?と聞いてきたらしい。(そのお客さんはいうと、少し名のしれた書道家らしかったが、私は書道に造詣がないから全く知らない。
古銭にすごく関心があるそうだ。
お母様の介護をなさっていて、仕事と介護で大変お疲れ、ということだった。)
それを聞いた私は嬉しくなって、気に入ってくださったことと、もっと他のは?というのとで、直ぐにご返事したいと間のお店の人に伝えた。セレクトショップの人は、親切に折り返し、彼女に電話してくださった。
すると、そのお客さんは、仕事と介護の合間、たまにフェイシャルエステに行くのが息抜き、今はその息抜き中で、美容院でエステの最中、もうすぐ終わるから~よかったら来て~、という返事だった。
そのエステの店は私のとても親しい友人の店で、家からほんのすぐそば。
私は別段、忙しくもなかった。
それよりお客さんの反応が、嬉しかった。
古銭のことは分からないことだったけど、とりあえず足を運んだ。
お客さんは、これと同じ色違いのブラウスを着て下さっていた。
マッサージも終わっていたので、挨拶、そして、御礼の気持ちを伝えた。
お客様は、自分はこれこれで忙しいということを私に伝えられて、そのつぎ、シルク服の話、次、古銭のコレクションのことを話された。
何処のとか、何処で手にいれられるのだろうとか、、、何だか???だったが。
私は、シルク服に興味を持って下さったことだけが何よりもうれしかったし、古銭なんかどうでもよかった。
それで、古銭にそんなにご興味がおありでしたら、私は普通のボタンでいいので、よかったら差し上げてもよろしいですよ、そのとき自分も同じのを着ていたので、つい、口からこぼしてしまった。
まあ、それは、本当だったんだけどね。
すると、
「あら、ま、そう、アリガト」
っと言って、
ついさっきまでマッサージしてもらっていた美容師さんの手から、
散髪用のピカピカのハサミをかり、
古銭ボタンとブラウスをつないでる糸をチョキンと切った。
一瞬の、チョキン!
いや、チョキン、チョキン、チョキンだ。
三個だったから。
お客さんは、それから、ワタシ、忙しいのよん、といったふうな風を店中に巻き散らかして、、
「ありがとね~ッ」と店から去って行った。
美容師さんも、私も、他のスタッフもみんな、唖然としていた。
以後、私のブラウスには、このオレンジのボタンがついているの。
オレンジは好きな色だし、たまたまだが、持っていたオレンジ色のマフラーととても相性がいい感じなので、私は何の不満もない。
かえって、このボタンに変わって、より気に入ってるくらいである。
しかし、何よりかにより、あの早業には、ビックリした。
あの方は、どうなさってらっしゃるのか?
お元気ですか~~~???