自分の、リセット | やさしいカウンセリング 心屋*東京都

やさしいカウンセリング 心屋*東京都

東京で活動している、心屋認定カウンセラーです。
元・保育士、元ひきこもり。

現在、親子(父・子)でカウンセラーとして活躍中♪

 
何者でもないから、
 
何者にもなれるんです。
 
 
 
 
こんちは。
 
 
やさしいカウンセリングの
 
かずちゃんですニコニコ
 
 
 
 
 
 
 
 
私の好きなマンガの台詞に
 
「たまには産まれた街を、遠くから見ないとなー…忘れっから」
 
 
と言うのがあります。
 
 
 
 
いきなりなんのハナシ?(^∇^;)
 
とか、思う方もいるかも知れないけれど
 
お暇な人は聞いてね。
 
 
 
 
 
 
 
このセリフを言ったのは、とあるマンガの中のモブキャラです。
(モブキャラっていうのは、主人公じゃないキャラね)
 
 
とある家族経営をしている食堂のシェフ(お父さん)が、遠くまで旅行をしたとき
 
自分が暮らしていた街の方を振り返って、何気なく口にした言葉。
 
 
 
 
 
 
よくよく考えてみると謎を含んだ台詞でね、
 
 
「たまには産まれた街を、遠くから見ないとなー…忘れっから」
 
 
 
忘れっから、と言っているんだけど
 
何を忘れるのかは、書かれていないんです。
 
 
 
 
 
 
 
産まれた場所を遠くから見ないと
 
忘れる…?
 
 
 
 
これ、皆さんは何だと思いますか?うーん
 
 
産まれた場所を遠くから見ないと、忘れてしまうものって
 
なんなんでしょう?
 
 
 
 
 
 
 
 
たぶん、答えはひとつじゃないと思います。
 
 
おそらく、このセリフを読んだ人それぞれが、自分の経験の中から
 
答えとなるものを想像する
 
 
そういう作者の意図が、この表現の中には、込められていると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私が考えた答えは
 
〝自分が何者でもないこと〟
 
でした。
 
 
私はこのマンガの、この台詞を読んだ時、
 
台詞を言ったお父さんは
 
 
「たまには産まれた街を遠くから見ないと…」
 
本来の自分、というものを忘れてしまう…と
 
言っているように感じたんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
私たちは、普段
 
自分はこういう者だ
 
というイメージを持って暮らしています。
 
 
 
家族の中だったら
 
〝お父さん〟というイメージ。
 
 
会社の中だったら、
 
〝部下の面倒をみる上司〟というイメージ。
 
 
 
 
 
 
だけどこういったイメージは、最初から持っていた訳ではなかったはずです。
 
 
 
自分が所属するグループの中で
 
〝お父さん〟
 
という役割になったり、
 
〝上司〟
 
という役割になったりした、だけのこと。
 
 
 
 
そしてその役割を、長く続けていると
 
自分自身のことを疑わなくなる訳です。
 
 
私はこういう者なのだ
 
と、いつの間にか思い込んでしまう。
 
 
 
 
私はお父さんなのだ。
 
私は上司なのだ。
 
 
私はお母さんなのだ。
 
私はお父さんとお母さんの子どもなのだ。
 
 
私は出来が悪いのだ。
 
私は損な役回りの女なのだ。
 
 
私は人の面倒を、見なくてはならない存在なのだ。
 
私は海外旅行など、似合わない存在なのだ。
 
 
 
 
 
 
自分が長く続けていた役割こそが
 
自分なのだ
 
という、
 
カン違いが起きてしまう。
 
 
 
 
 
 
だけど、自分が所属していたグループ(世界)から一歩抜け出すと
 
そのグループの中で身につけた、自分に対するイメージは、通用しなくなる訳です。
 
 
 
 
 
 
たとえば
 
 
あるグループ(家族)の中で
 
〝威厳のあるお父さん〟
 
という役をやっている人が
 
 
自分のことを
 
〝私は威厳のある父だ〟と思っていたとしても
 
 
そのグループを離れて、地球の裏側でも行ってしまえば
 
もう、何者でもない訳です。
 
 
 
 
 
 
私たちは
 
元々、役割を持っていない存在です。
 
 
本当は何者でもない。
 
 
 
 
だけど
 
 
お父さん、という役割をしたり
 
娘、という役割をしたり
 
上司・部下、という役割をしたり
 
勉強が苦手、という役割をしている内に
 
 
自分自身はこういう人なのだ…と思い込んでしまう。
 
 
 
 
ごく一部の
 
狭いグループの中だけでの役割を
(家族だったり、会社だったり)
 
役割=自分
 
なのだと勘違いしてしまう。
 
 
 
 
 
 
 
その思い込みに気が付いて
 
 
本来の、何者でもない自分を
 
取り戻すことの大切さを分かっているから
 
 
「たまには産まれた街を、遠くから見ないとなー…忘れっから」
 
 
という言葉を
 
呟いたんじゃないかなーと思うのです。
 
マンガの中の、登場人物は。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
本来、私たちは
 
何者でもありません。
 
 
私たちは、ただただ
 
自由な存在です。
 
 
 
 
 
私たちは、何者でもないからこそ
 
何者にもなれます。
 
 
 
他人から与えられた役目ではなくて、
 
自分が役目を決めて
 
生きるということもできる訳です。
 
 
 
 
 
 
もしあなたが
 
私はこういう人間だから…という思い込みの中にいて
 
 
不満だったり、窮屈な思いをしているのならば
 
 
 
自分の所属する世界(グループ)の外側に
 
出てみてはいかがでしょうか?ニコニコ
 
 
 
 
きっと、何の役割も与えられていない
 
自分に気がつくことでしょう。
 
 
 
 
 
 
一人旅だったり、
 
今までにやったことのないことをチャレンジしたり、
 
 
 
慣れ親しんだ場所を
 
離れてみることによって
 
 
 
狭いグループの中だけで、役目として生きていた自分からも、離れることになって
 
何か、大切なことに気づくかも知れません。