先日、ご高齢のご婦人が我が家に訪ねてきた


私たちは会ったことがない方だった


玄関で自分を名乗ったその方は


とても丁寧な言葉遣いで


父にお世話になったそうで


気になって気になって仕方なく
お参りさせてください  と。


いつどこで父の訃報を聞いたか
話し始めたけど
最終的には道が逸れて
わからなかったけど(笑)
(高齢だからしかたない!)


口調も心もとても丁寧で優しく
つい最近まで【カマをかける】ことすら
知らなかったらしい


知らないことは素直に聞き、感謝する
他人の間違いも丁寧に教える
自分が間違えても丁寧に謝り、すぐ正す

世の中で一番強いタイプ。



父がこのご婦人から数年前に
頼まれ事を預かっていて
完遂できても報告は不要よ
と言われていた案件だった


だけど、ご婦人が頼んだ内容と
父が母に伝えた内容は少しズレていて


ご婦人は「あなたの所で止めて終了ね」と父にお気持ちを預けた


父は「ご婦人から『○○さんの家族に会った時に渡して欲しい』と預かったから、その時渡すべ」と母に伝えた


誰に対しても丁寧に対応してきたご婦人のお気持ちだから、自分の所で止めずに、○○さんの家族に渡したほうが良いと思った父。


そして、
○○さんの家族は父の葬儀に来てくれて
無事にご婦人のお気持ちを○○さんの家族に
届けることができた


それをご婦人に
「○○さんの家族が葬儀に来てくれたので、あの時のご婦人のお気持ちをお渡ししました。」
と伝えると、ご婦人は
「もう届かないと思って、父に「あなたが○○さんを思って使ってくれたらそれで良い」って渡したのよ~まさか届くなんて、、、嬉しいわぁ~」
と感涙されていました。


ご婦人も我が家も○○さんの家族に会う事がないと思っていたし、我が家もご婦人の連絡先がわからないでいて、それでご婦人が訪問してくれて直接報告できことで、お互い胸の支えが1つ解消されました。



いつも誰にも丁寧に対応してたら
その丁寧が伝わって
願いが届く日が来るんだな
と思った日のできごとでした。