昨日、入院していた入居者さんが帰ってきました。

そして本人の誕生日。

戻ってくるのが確定したのが3,4日前。
時間なんてない。
でも、来年一緒にお誕生日を過ごせる可能性が少ない。
「そういう覚悟」をもって帰ってきました。

だから、
できることをしてあげたい。


でも、私は結婚式や内覧会で身動きが取れない。

でもこれだけは妥協したくない。
だから、スタッフたちにメールしました。

「私はクス玉を作って、割ってもらったり、お花をあげたい、大きなプリンを作りたい。彼女の笑顔が見たい、1日の主役になってもらいたい。でもみんなの力を借りないと大変なので、協力してもらえますか」
とメール。


次々と返信が来ました。
「なるべく沢山のひとにきてもらえるように声をかけてみます」
「その業務なら私、明日夜勤なのでやります」
「お花は私に作らせていただけませんか」
「メッセージカードを作ったので、メッセージを書いてもらえませんか」

「なにかをしたい」という気持ちはみんな同じだったんだ・・・・・・

そして昨日。
前部署での勤務でしたが、その時間に一人でも多くのひとがいけるように、後輩がフォローしてくれたり、私が入浴介助に入ったりしました。
夜勤あけのスタッフも残ってくれて、夜勤前に来たスタッフもいた。


彼女は終始、笑顔。
普段はなかなか言ってくれませんが
「ありがとう」「もうしわけないね」
と話してくれたんです。

「あなたのお手伝いができることが、私たちの幸せなんです」

といえました。

彼女に1年の抱負を聞きました。

「毎日、大事に生きたいね」
と。
その言葉で目頭が熱くなってしまいました。

92年の毎日の重みと
私たちの毎日の重みは違います。

「普通の日常」を送ることが、どれだけ大変なことか。。。。。

だから、なるべく
1日でも多く、
「普通の日常」を送れるお手伝いができればと思います。

もしそのときが来たら。
「こうすればよかった」ではなく
「こうできてよかった」と思えるような接し方をしていきたいと思います。

きっとまた毎日会社に行って、体調崩すんだろうけど、後悔はしないと思います。

今回のことで、スタッフも私たちも、お誕生日を一緒に祝えるということがどれだけ大事か学べた気がします。

この3日間、動いてくれたスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。
帰りはお礼を言って帰ると

「こちらこそありがとうございました」
「こんな短期間でわたしたちだったら企画できなかったと思います」

といわれました。

「このかたのために何ができるか」
「この方のために何かしたい」

その着眼点を忘れず、スタッフの気持ちや想いを汲み取り、
アンテナを張れる人間でありたいです


ワタシも、もっともっとリーダーとしても1人の人間としても成長しなきゃね。