支援級の見学へ行ってきました
就学前年度の6月、学区の小学校の特別支援級の見学へ行きました。
『発達が気になる子を持つ保護者・保育者』対象の学校見学会
もちろん、行ってよかった
支援級って各校、呼び方がちがうと思います。
うちの市町村だと「なかよし学級」 「5組(普通級が1~3・4組)」 など
私が小学生の頃(1980年代)の支援級は、部屋が遊具だらけでぱっと見 保育園のような感じでした。
小学1年生の頃、同じ学年に支援級の子がいたので休み時間によく支援級を訪れていました。
どんな勉強をしていたのかは不明
今の特別支援級は、、、思ってたんと全然違う~
うちの学区は支援級を取りまとめている先生がコーディネーター(園や保護者との窓口)として位置付けられていました。
学区の小学校には特別支援級の知的(障害)クラスと※情緒クラスがあります。
※情緒クラスは自閉症スペクトラムや心理的な要因で社会生活に適応できない子が対象
見学したのは2時間目の体育(室内)と3時間目の算数
まずは、、、体育
内容がルーチン化されています
① 準備体操(ラジオ体操のように音楽に合わせて行う体操)
② サーキット レースのように『ピ・ピ・ピ・ピー!』の音に合わせて3人一組で体育館内を一周走る競技
③ マット運動など時期により内容を少しずつ変えて
となっていました。
理由は、通常級のように毎回内容ややり方が変わると混乱する生徒がいるからだそうです。
納得ー うちの子(むーくん・年長ASD)は毎回内容が違うとそれだけで疲れると思う
体育の授業中、気持ちが乗るような音楽がかかったり、この位置に立っておいてねの印が用いられていたり。
ADHDっぽい女児は途中からぐるぐる体育館内を回り始め体育館のカーテンのスイッチを触ってみたり舞台へ上がってみたり。
先生がその子について回るけど『駄目だよ~』とは言わずとりあえず見守る、そして声掛け。
この学校の特別支援級の体育は知的クラス(合計10名)と情緒クラス(合計6名)の合同で行われています。
先生は授業を取りまとめる先生が一人、補佐する先生が5~6名ほどおられました(先生の多さにびっくり⁉)
無理に座らされることなどはなく、危険が起こりそうなときにはもちろん注意をしていて
ここなら息子も安心して参加できるかなと
次に、、、算数の授業
これは知的クラスと情緒クラスで教室が分かれていました。
知的クラスは一部屋を2つに分けて(パーテーションで仕切り)低学年が前の黒板を、高学年が後ろの黒板を逆方向を向いて使用
知的クラスは1年間で1学年分の教科書が終わらない子もいて、次の学年へ進む時には各個人の教科書をもって進級するんだそうです。
そして小学校卒業時に小学校の内容が終わっていない子もいるそうです。(中学へ引き継がれます)
差別的な表現になることは承知で、私の知識が乏しかったので
私が思っていた知的クラスの様子ではありませんでした。
みんな自分のやるべき内容に取り組んでいるし、数のカードで学習していたり計算問題を解いたり。
しっかり学習していました。
情緒クラスは教室内の様子が新鮮でした。今の子は恵まれてるなーと感じました。
(私も絶対定型発達ではないから教室の雰囲気しんどかった)
ぱっと見ADHDの子とASDの子で座席位置が分かれていてパーテーションで少し区切られていました。
ASDかなと思う子の中には机ごと前と左右が仕切りで囲まれていて自分だけの空間が作られていました。(そうでない子もいました)
掲示物はもちろん最小限でした。
(それでもむーくんは気が散りそう=視覚優位だから他の人が気にならないものまで見えてしまうし見ただけで記憶できる。してしまう。)
この環境はむーくんには絶対必要だよなぁ
隣のクラスが新一年生(3クラス)でまだ6月だったため入学間もない頃
授業に慣れることに一生懸命な時期なのでそちらは見学しないでと言われました。
見学中、普通級の教室から何度も脱走してくる子が一人。
その都度先生が廊下まで呼びに来ていて、、、 た、大変(子供も先生も)
廊下にはその子の母親と思われる方がずっと立って見守っておられました。
後日この学校の新一年生がいる同じ保育園のママ友に、各クラス一人は授業中座っていられない子や教室から出て行ってしまう子がいると聞きました
見学を終えて、コーディネーターの先生がおっしゃいました。
『小学校へ入ると新一年生は数か月はクラス全体がそわそわしています。
少しでもお子さんの様子で支援級がいいかなと迷われたり、環境の変化が苦手なお子さんはまずは支援級からをお勧めします。
学年が高学年になってから入級するお子さんもおられますがなかなか慣れるまで本人も大変です。
残念なことに教師や保護者にも支援級のことを知ってもらえていない方もいます。差別的な目もあるかも知れません。
その方々にもここ(支援級)に来る子たちの素晴らしい特性を伝えていっているところです。
どうぞ安心して任せてください。
何でも聞いてください。』
あ、この先生がいたら大丈夫だな
せめて入学する時にも異動せずいてくれたらいいな
この感じだったら支援級に任せようかな
今回保育園の園長先生と担任の先生も、
『恥ずかしながら自分たちも支援級のことを知らないから見学してみたい』
と同行してくれました。
百聞は一見に如かず
学区の支援級がイマイチだったら、市内で支援級のモデル校といわれている学区に転入するか、、、
はたまた集団が苦手だから夫の地元(田舎で1学年10名いるかいないか)に見学に行くか、、、
いろいろ考えていたけど
この学区の支援級は自分たちが主人公になれるクラスだなとまずは私が安心
あとは10月にあるという支援級の体験に息子と参加してみようと明るい気持ちで見学を終えました
むーくんがくれた私の絵