目標としていたことや新しいチャレンジに何一つ取り組めませんでした。
そうして気付いたら一年が終わる…
貴重な時間を不毛にやり過ごしてしまったという焦り。
だけど私も夫もそれぞれの家族に
大変な出来事が相次いで、
自分も大きな悲しみの中で
新型ウィルスに蝕まれないよう、
健康維持のために苦手な料理を毎日したり、
家中の除菌や消毒に気を配ったりと必死で、
気分転換の手段も限られる中、
他のことに取り組むエネルギーはとても残っていませんでした。
周りの友達はそのような中でも新しい仕事を見つけたり、
大学で成績優秀者として表彰されたり、
結婚したりと、
自分だけが社会の中で取り残されたまま、
時間だけが過ぎていってしまっているかのような、
悶々とした思い。
そんな中で、
先日の教会の礼拝メッセージを担当する機会があり、以下のようなお話をしました。
イエス様は、馬小屋の飼い葉桶という、
汚く不衛生な場所にお生まれになりました。
誰もイエス様のための場所を用意しなかったからです。
ベツレヘムの人々は、住民登録のために忙しく、
宿屋の人々も、貧しい旅人であったヨセフとマリアが一晩を過ごすための場所を用意しませんでした。
臨月で大きなお腹を抱えたマリアがナザレから100kmを超える長旅をしてきたにも関わらず、です。
世界で初めてのクリスマスは、
誰もイエス様のお誕生を待ち望んではいなかったのです。
現代では、世界の多くの場所では
1ヶ月以上も前からクリスマスに向けて街中を飾り付け、プレゼントを買い、ツリーを出し、
みんながこの一大イベントを楽しみにしています。
しかし初めてのクリスマスは、誰にも祝われず、
イエス様は、本来は人が泊まれるような場所ではない馬小屋の中でお生まれになりました。
救い主であるイエス様は、
私たちの罪の只中に生まれて下さったのです。
私も今年は特に、生産性の低い、
人としての価値を見失いそうな一年を過ごしました。
しかしイエス様は、
飼い葉桶のように貧しく、
罪で汚れた私の心の只中に生まれて下さるのです。
世界で最初にイエス様の誕生を告げ知らされたのは、
羊飼い達でした。
当時のユダヤ社会では、
身分が低く、羊を24時間お世話するために律法を守ることができなかった羊飼い達は、
祭司や律法学者たちにとっては社会のアウトサイダーであり、
罪人とみなされる存在でした。
事実、
イエス様がお生まれになった夜も、
他の人々は住民登録のための旅をしていたのに、
羊飼いたちはその対象にすらならず、
夜通し羊の群れの番をしていたのです。
しかし、
そのような罪人であり社会の除け者にされていた羊飼いのもとにこそ、
イエス様のお誕生が真っ先に知らされました。
そして羊飼いは、
他の人々が馬小屋でのイエス様のお誕生に関心を示さない中、
イエス様のもとを訪れ、そのお誕生をお祝いしたのです。
東方の占星術の学者たちも、
旧約聖書で禁じられていた占いを生業としていることから、ユダヤ社会では忌み嫌われる存在でしたが、
わざわざベツレヘムまで長い旅路の果てに
生まれたばかりのイエス様のもとへやってきて、
彼らの宝をささげたのです。
東方世界では尊敬される学者であった占星術師たちが、
飼い葉桶という貧しい場所で寝ている赤子を前に、
この方が救い主であると疑わず、
自分の富も地位もイエス様に献げたのです。
ユダヤ社会では誰もイエス様に場所を用意せず、
ヘロデ王はイエス様の誕生を喜ぶどころか、殺そうと企んでいた一方で、
社会の除け者、罪人とされていた羊飼い達や東方の占星術師たちは、
世界で最初にイエス様のお誕生をお祝いし、
礼拝したのです。
この一年は、
社会に貢献することもできなかった、罪に埋もれた私の心の飼い葉桶にイエス様が生まれて下さり、
私の上にも、天使達がイエス様のお誕生を告げ知らせて下さる。
クリスマスはそのことに感謝し、
イエス様を真っ先に礼拝し、お祝いする者でありたいと思います。
