金沢は、昨晩しんしんと静かに雪が降っていました。
冬生まれなので、雪は大好きです。
特にこんな静かに降る雪は、いつまでも眺めていたい。

今日は昼から晴れ間も出て暖かく、薄っすら積もった雪も溶けました。
外出しなくていいようにお弁当もってきましたが、
こんなんだったら外出の仕事予定入れるんだったな、、、。
お昼ご飯

今夜は雪かきしなくて良さそうです。



さて、今日はヘルパー講座の日、
午後のカリキュラムはレクリエーション体験学習でした。

え?授業で遊ぶの?と思われた方、多いと思います。
実際、講座を受けに来られている生徒さんの認識も
だいたいは、そんな感じ。

この「レクリエーション」の元々の意味はご存知ですか?

学生の頃、余暇の時間にやった娯楽の「ゲーム」や「運動」、
はい、それも「レクリエーション」なのですが、
本来の意味は少しニュアンスが違います。

英語の「recreation」の古い用例では
「滋養、元気を回復すること、リフレッシュすること」
とあります。

娯楽と言うよりは、体や心の「回復」を意味していたようです。
戦後になってカタカナのレクリエーションが普及し、
「余暇に行う活動」として一般的に認識されるようになりました。

折り紙も機能訓練のひとつ


つまり、レクリエーションとは、単なる活動だけでなく
「人間性の回復」を大切にすることです。
その目的のために、様々なゲームや運動や遊びがあります。

介護の現場では
高齢者の単調になりやすい生活をいかに活性化するか、
また心身の機能を少しでも改善したり、維持するか、
を常に考えています。

フランスの思想家、R・カイヨウは著書「遊びと人間」の中で
遊びの本質を「自発性」だとしています。
表情も失くしていた方が、遊びやゲームを通して
目が輝いてくることがあるのは、
遊びが自発性を引き出す有効な手段であるからだ、としています。

確かに、自発性があるから遊ぶことも楽しい。
自分の好きな事をして満足感や達成感、
やる気や人間的な感情を持つこと、
このプロセスこそがレクリエーションの本当の意味なのです。

さまざまな施設の職員の方々は、皆さん日夜、
そんなことを一生懸命考えていらっしゃいます。

どんな遊びがこの人にとっていいのか、と。



介護される側だけでなく、
介護しているご家族にも、それはあてはまります。
レスパイトケアの項目
レスパイト・ケアと言っていますが、
ご家族にも心身の回復をはかっていただく援助のことです。

一時的に介護から解放されて、息抜きすること、
それは本当にとても大切なことだと私は思います。


ヘルパー講座の生徒さん、楽しそうに遊んでいらっしゃいました。
講師に子供の頃やっていた遊びを聞かれて、
どんどん発言している方も。

遊んだ記憶というものは人間にとって大切な記憶なんですね。