いろんなものを失ってきた。

やっとここまできた。

そんなふうに思うこの頃の俺。


ひょっとすると、人生で最高の一週間を俺は過ごしたのかもしれない。


あれは夢だったのだろうか。


昔の歌ではないけど。

死にたいほど憧れた。


花の都、大東京で。

俺は、確かにあの時間を過ごした。


あれを幸せと言うのだろう。


今、こうして思うと。

もっとしてあげられる事がたくさんあったのに。

俺は幸せの中にいて、その事に気づかないでいた。

俺は本物の馬鹿だ。


もう戻らないあの夜。

長い夜。朝までふたりで話し続けた事。

テレビもつけず。ふたりでずっと話していた。

世界で一番狭い、この部屋で。


俺はゲラゲラ笑っていた。



こういう人生を歩まなければ、

こんなしあわせな時はなかった。

俺は俺の信じる道を、ほとんど勘だけで生きてきた。


今。俺は人生のどの時よりも幸せだ。


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