インド最大のパラドックス
13 DEATH(B)~カーリー(R)
ーKeywordー
【死・破壊】
人生は永遠には続かないことを意識することができることで、人生の捉え方を変えることができます。
-恋愛-
たとえ、傷つくとわかっていても、これまでのやり方での行動や対応がやめられません。手放してしまいましょう。
-仕事-
未完成のものがあれば、全て同時に表面化し、それらを処理するよう求められます。
-対人-
怒りの爆発や、急に短気を起こしそう。注意して、危なそうな時は、人とは距離をとってください。
カードの意味
カーリー(闇の女神)は、常にインド最大のパラドックスです。独特な方法でふるまう、ワイルドな、死と破壊をつれてくる者であり、また、愛情深い宇宙の母としても称えられています。そして、自分の子どものうちのひとりでもわずかな痛みを感じるようなことがあれば、そのことを耐え難いと感じるひとりの母親であります。
カーリーの前では、すべてのロジックが敗北します。人間の条件を、人間性というきれいな包装紙でちゃんとくるもうとしても、完全な失敗に終わるのです。論理的な人の猿真似をして話しても、きいている相手は唖然とし、沈黙してしまうのです。そして、結局、論理よりも知恵がものをいうようになります。
カーリーは、独りよがりで、これが正常だと思っている定義と真っ向から対決します。彼女は矛盾、パラドックス、対立という内面の世界です。カーリーの瞑想をすると、新たな可能性と、人生と生活のための基準の新しいフレームが生み出されます。ナイーブで心休まる妄想は、彼女の存在によって、吹き飛ばされます。その結果、残ったものが真実です。困難で、おそらく不味い、そして恐ろしくさえありますが、だとしても、それが真実です。
カーリーは、最初の意識から、最終的な状態まで、ありのままの現実を穏やかに受け入れるのです。
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