矢 エース~ビーシュマ が、ガンジスを堰き止める(逆位置)
ーKeywordー
【抵抗】
「あきらめたり、手放したりする必要があるのは、何か?」そういう視点から見てみてください。
-恋愛-
必要不可欠な変化に抵抗したくなりそうです。
-仕事-
物事が順調に進行している場合、突然の低迷に襲われるかも知れません。落ち着いて対応してください。
-対人-
人から不公平だと感じる対応をされそう。
カードの意味
青年のビーシュマは、デーヴァヴァラタとしても知られており、弓道における最高のスキルの持ち主であることを表しています。それは、天の川(彼の母親でもあるガンガー)の水を堰き止めたことによってです。しかし、母親の暗い顔は、彼の剛勇さに喜びを感じながら、母性のもつ単純な不安以上のものを示しています。
神は、この真実を最もよく知っています。「ガハーノ・カルマナ・ガティ」―カルマの流れは深く、運命は驚くべき性質の変化をもたらすかもしれない。彼女の憂鬱は、彼らに別れが差し迫っていることを予見しています。
一方、シャーンタヌ王は、ガンジス川のほとりを歩いていました。そして、川の水が極端に少ないこと、さらには、1人の青年(ビーシュマ)が川の水を堰き止めたことに気づきました。
ビーシュマはシャーンタヌ王に気づくとすぐに姿を消しましたが、シャーンタヌ王はこの神業を見て、かつて自分とガンガーとの間に生まれた子供ではないかと思いました。そして、ガンジス川に向かって息子を返してほしいと叫んだのです。するとガンガーが現れ、すぐにビーシュマを、彼の人間の父親であるシャーンタヌ王に引き渡しました。
*『マハーバーラタ』は世界3大叙事詩の1つとされています。(他の2つは、イーリアス、オデュッセイア)。『ラーマーヤナ』と並び、インド2大叙事詩の1つです。サンスクリットで書かれており、全18巻あります。
マハー=偉大な、バーラタ=バラタ族、偉大なバラタ族の物語です。バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の争いを軸に物語は進められます。
物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに、神との対話や賢者の助言として、たくさんの教訓が入っています。それらが、インドの哲学、宗教の原点となっており、特に有名なのが神の歌を意味する「バガバッド・ギータ」です。
「バガバッド・ギータ」は、パンダヴァ家の5王子の一人、アルジュナが戦いを前に、親族でありながら敵対し戦うことの虚しさを嘆くのを聴いた賢者クリシュナが語りかける巻を指します。神へ通じる道として、執着を捨て、もろもろの行為をせよとクリシュナは説きます。アルジュナは、すべてを、神クリシュナに委ねます。
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