矢 騎士~ハヌマン(逆位置)
ーKeywordー
【自制の大切さ】
大きな目的に自分自身を結び付けてみることで、自制することができそうです。
-恋愛-
相手をわざと怒らせようとしないように。
-仕事-
物忘れに気をつけて。
-対人-
わざわざ愚か者にわずらわされる必要はありません。
カードの意味
ハヌマンは、風神ヴァーユが、猿王ケーシャーリーの妻(アプサラスとする説もある)アンジャナーとの間にもうけた子です。ハヌマット、アンジャネーヤ(アンジャナーの息子)としても、知られています。
彼の最も大きな資産は、彼の巧みさです。彼はラーマの理想的な信者であり、永遠に独身で、かつ不滅であります。彼は猿ではなくバナラ、優れた文化と文明に属するサルの属性を持つ神話の種族です。
ハヌマンは、苦難からの救い主として崇拝されています。気まぐれと幸福が人を襲うということをよく知っているハヌマンは、人間を情け深く赦し、助けます。 勝利の旗は、彼の無敵を表しています。矢は、すべての状況への誤りのなく見通す洞察を示しています。斧は、慈悲深く妄想の木を切り落とします。法螺貝は、彼がマスターした重要な呼吸であるプラナを表しています。花は神の足元にひれふした自己です。我々が永遠の存在についてのすべてを知る日は決してこないかもしれないことをあらわして、片手が隠れているのです。
賢明な人たちの間では、ハヌマンはマハエラ(偉大な英雄)です。彼は、このように、レスラーとアスリートの守護者であるのと同様に、知識人にも好まれる、唯一の神です。カードは、Vishvaroopa(ユニバーサル形式)で、四方八方に広がる知恵の力を示しています。
*『マハーバーラタ』は世界3大叙事詩の1つとされています。(他の2つは、イーリアス、オデュッセイア)。『ラーマーヤナ』と並び、インド2大叙事詩の1つです。サンスクリットで書かれており、全18巻あります。
マハー=偉大な、バーラタ=バラタ族、偉大なバラタ族の物語です。バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の争いを軸に物語は進められます。
物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに、神との対話や賢者の助言として、たくさんの教訓が入っています。それらが、インドの哲学、宗教の原点となっており、特に有名なのが神の歌を意味する「バガバッド・ギーター」です。
「バガバッド・ギーター」は、パンダヴァ家の5王子の一人、アルジュナが戦いを前に、親族でありながら敵対し戦うことの虚しさを嘆くのを聴いた賢者クリシュナが語りかける巻を指します。神へ通じる道として、執着を捨て、もろもろの行為をせよとクリシュナは説きます。アルジュナはすべてを神クリシュナに委ねます。
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