杖 2~行き止まり
ーKeywordー
【行き止まり】
進むことも戻ることも難しい時。強い意志の力が必要です。
-恋愛-
新しい出会い、機会が訪れそうです。
-仕事-
粘り強い交渉は、実りあるものになります。
-対人-
権威者、リーダー、指導者に、盲目的についていかないように気をつけて。
カードの意味
スリランカは包囲されています。空を舞台にして、恐るべき天使ハヌマーンは、警戒を続けています。
ラーマは、シータを彼に返すという簡単な手段によって、平和が得られるという言葉を送りました。
しかしラクシャサ(ラーヴァナ)自身のカルマは、「そうしたいとは思うがこれを受け入れることができない」という段階に来ていました。ラクシャサが3つの世界の征服者でありながら、シータを放棄することは、取り返しがつかないほど面目を失うことだからです。シータを返せば王国を救うことになるだろうが、それは彼らの評判と権力を滅ぼしてしまうでしょう。ラーマとハヌマーンと戦うことは自殺行為です。彼らが戦えば、幻想的で快適な生活を失ってしまいます。しかし戦わなければ、彼らの支配者としての力は終わるでしょう。身動きが取れない!そんな状況なのです。
*『ラーマーヤナ』は、古代インドの大長編叙事詩です。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つでもあります。サンスクリットで書かれ、全7巻、総行数は聖書にも並ぶ48,000行に及んでいます。成立は紀元3世紀頃で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされています。
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いています。ラーマーヤナの意味は、「ラーマ王行状記」です。
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