円盤 5~努力の年(逆位置)
Message from the card
ーKeywordー
【中庸】
信念体系や姿勢が砕かれたのちに見えてくるもの。
-恋愛-
傷つき、貧しさを感じているかも知れませんが、実際には何も奪われてはいないようです。
-仕事-
今取り組んでいることは、魂の仕事と呼ぶに値するものです。
-対人-
間違った場所で、間違った人々からのサポートやヘルプを求めていませんか?
カードの意味
シッダールタは、それまでほとんど誰も経験したことがないような疼痛および剥奪に耐えました。彼はかろうじて生きて骨ばかりとなりました。彼の毛髪は、なでると、離れて落ちました。この恐ろしい拷問を通じ、彼は心のすべての負の資質を失い、精神的な落ち着きを得ました。これは大きな成果でした。
しかし、彼は貧弱な肉体にドゥッカ(苦)のストレスが残っていることを不承不承悟っていました。これは、かつてのような価値ある知恵につながる道とはなりえませんでした。
彼は子供の頃の神秘的な体験を思い出しました。彼がアナンダ(官能性と痛みから離れた至福と気楽さの状態)を感じたときを。永久にその状態を達成するためには、肉体をそれほど台無しにすることはできませんでした。彼は、牛飼いの娘、スジャータから一杯のライスミルク(米を牛乳で炊いたもの)を受けとりました。スジャータは、彼を、森の精霊であると、誤解していました。彼の仲間は、臆病者として嫌悪感を感じ、彼のもとを去りました。しかし、彼は、正しい道は、中庸(過剰にふけることがない)にあったのだと悟りました。
*仏陀の生涯は、2千年以上もの間、アジアで最も人気のある物語となっています。苦しみから逃れるための道を示し、神として歓迎された仏陀についてのこの物語は、アジアの中核ともいえる物語となっています。
インドでさえ、約5世紀にもわたって、主に仏教国でした。人類の歴史に非常に大きなインスピーレーションを与えた仏陀は、神以外の何者でもありませんでした。または、敬虔な人々は、そう考えました。しかし、仏陀自身は、自分が神になるとか、または神と一体化するということに興味はありませんでした。
仏陀は三大宗教の創設者の一人でした。三大宗教は、驚くような長い年月を耐えてきました。仏教は、世界の信仰となりました。自国、インドではヒンドゥー教という母体に吸収されました。
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