Mercury Hiromiです。
円盤 9~禅の伝導
・全てを得ようとすることよりも、人生をよりよくしようと考えてみて下さい。
・努力と洞察の集大成が、自分が今していることの突破口に繋がります。
・野外活動の楽しさや動物や自然への愛を感じる機会を得られそうです。
カードの意味
かつて、仏陀は、彼の弟子たちとバルチャーピーク(ハゲタカの丘)に集まりました。通常、このような集まりでは、仏陀は流暢で長々とした談話をしました。しかし、この日の仏陀は、妙に黙っていました。仏陀は、35歳で悟りを開いて以来、45年間、説教をしてきました。そして、おそらく、十分に多くのことをカバーしてきたと感じていたのでしょう。最後に、仏陀は静かに花を持ち上げました。そこにいた最長老の僧侶を除いて、全員が困惑しました。
マハカシュヤパ(偉大なカシュヤパ)は、非常に有名な教師でしたので、シッダールタとカシュヤパは、どっちがどっちを教えていたのかという疑問がもたれたことがあるほどでした。老僧は、微笑みました。彼は、無言の伝導を理解していました。これが禅(何もないことについての何の心も考えも思考ももたないこと)の始まりでした。
「私と話すかもしれない言葉を忘れてしまった人間を、私はどこで見つけることができるのか?」と道士チャンツーは思っていました。ダルシャナ(マスターとともに座ること)の行為において、このような伝導が可能です。もちろん、それが、説明や賛美歌でもなく、ダルシャナの主な目的です。
Dakshinamurthy Stotram(シヴァの賛美歌)は言います:Gurostu Mounam Vyakhyanam、Sisyastaya Chinnasamsayah!(教祖は説明せず沈黙しているが、しかし弟子たちの疑問は払拭されています!)すべての最高の精神的な教えは、非言語的です。言葉では、伝えられているものの巨大さを把握し始めることすらできません。伝えられるのは、知識だけではありません。実際には、エネルギーが、受け取り手に注ぎこまれるのです。
ブッダのすべての弟子たちの中で、唯一最長老だけが、初心者の心の新鮮さと受容性を保持していました。そして、仏教の知恵のこの側面を開発することが、彼の役割となったのです。
*仏陀の生涯は、2千年以上もの間、アジアで最も人気のある物語となっています。苦しみから逃れるための道を示し、神として歓迎された仏陀についてのこの物語は、アジアの中核ともいえる物語となっています。
インドでさえ、約5世紀にもわたって、主に仏教国でした。人類の歴史に非常に大きなインスピーレーションを与えた仏陀は、神以外の何者でもありませんでした。または、敬虔な人々は、そう考えました。しかし、仏陀自身は、自分が神になるとか、または神と一体化するということに興味はありませんでした。
仏陀は三大宗教の創設者の一人でした。三大宗教は、驚くような長い年月を耐えてきました。仏教は、世界の信仰となりました。自国、インドではヒンドゥー教という母体に吸収されました。
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