Mercury Hiromiです。
矢 3(R)~父親の苦悩
・達成不可能なことについて、成し遂げなければならないという強迫観念を持っていませんか。
・人間関係の痛ましい結末を迎えたり、精神的疎外を感じたりするかもしれません。
カードの意味
シャーンタヌ王が、息子デーヴァヴラタ(ビーシュマ)を連れて帰り、皇太子に就けてから4年が経ちました。
ある日、シャーンタヌ王は、ヤムナー川付近の森へ出かけました。そこで香しい芳香を嗅ぎました。シャーンタヌ王は、その香りを辿って行き、サティヤヴァティーという美女に出会いました。
シャーンタヌ王は、この女性を妻にしたいと望みました。しかし、サティヤヴァティーの養父である漁師は、彼女から生まれる子供を次のクル王にするという条件を出したのです。
しかしすでに皇太子の位には、ビーシュマがいたため、シャーンタヌ王は悩みました。苦悩する父を見て、ビーシュマは、皇太子の位を自ら放棄し、子を残さないと宣言しました。こうして、シャーンタヌ王は、サティヤヴァティーを妻にすることができました。
*『マハーバーラタ』は世界3大叙事詩の1つとされています。(他の2つは、イーリアス、オデュッセイア)。『ラーマーヤナ』と並び、インド2大叙事詩の1つです。サンスクリットで書かれており、全18巻あります。
マハー=偉大な、バーラタ=バラタ族、偉大なバラタ族の物語です。バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の争いを軸に物語は進められます。
物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに、神との対話や賢者の助言として、たくさんの教訓が入っています。それらが、インドの哲学、宗教の原点となっており、特に有名なのが神の歌を意味する「バガバッド・ギーター」です。
「バガバッド・ギーター」は、パンダヴァ家の5王子の一人、アルジュナが戦いを前に、親族でありながら敵対し戦うことの虚しさを嘆くのを聴いた賢者クリシュナが語りかける巻を指します。神へ通じる道として、執着を捨て、もろもろの行為をせよとクリシュナは説きます。アルジュナはすべてを神クリシュナに委ねます。
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