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11月2日 日曜日




かの有名なドイツの文豪、ヨハン=ゲーテは言った。
「知るだけでは足りない。
それを使わなければいけない」と。



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これは先日受験した試験の解答の表紙に書かれていたもの。なるほど、深い。やはり先人は違うなぁ。


知識はお金と同じく、溜め込むだけでは宝の持ち腐れ。それをいかに有効に使うかがその人間の力量だろう。
それじゃあ僕が今、持っている知識はどう使えば良いだろう?
僕が知っていることと言えば、本や音楽や俳優のことだから、使い道が分からないんだな、これが。





─そんなことを考えていたら、また彼女たちのことを思い出してしまった。
そもそも、僕は(言い方が悪いかもしれないが他のを知らない。)アニメヲタクではない。断じてない。
だから、彼女たちの話題についていけないのも無理はない。
根本的な考え方だってまるで違う。僕は彼女たちとは違う人種のように感じる。


ため息が出てどう仕様もなさそうだ。随分疑心暗鬼になって、何でもないことに足元捕られている。


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いっそのこと誰もいない方が良いのかもしれない。
けれど、僕に世界を変える力などなく。

11月1日 土曜日




怒涛の考査も一段落して、つかの間の休息をしている。手付かずだった本を再び開くと、思いもよらない内容で素直に驚いた。



─友人関係で悩み続ける自分の、正に僕のために書かれたような本だった。人と共存する困難さ、心に根付く孤独、鈍感を装う他人たち。本の中の彼らの気持ちが痛いほど分かる。このタイミングでこの本に出逢えて良かった。




─子供社会は大人以上に複雑で、それでいて一端外れてしまえば復帰は酷く難しいものだ。
子供の穿った素直さは残酷だ。
所詮興味が湧かなければ、ただの他人…。それは以前の僕が当たり前のように考えていた事だった、だからこそ今はとても苦しい。



─僕は、昨日泣いていた。

一人きりになれると思って向かった場所にいたのは彼女たちの1人、それから僕の友人。

(今考えたら、その友人たちも本当の友人かは分からなくなってしまったけれど。)


僕の居場所に土足で踏み入られた気がした。


(「今日は帰ろうかな。」)
その言葉は届く筈もない。
それからわざと彼女たちの周囲に腰を下ろし不貞腐れた。彼女たちは自分たちしかいないように振る舞う。

本当は泣く予定など無かった。けれど容易に、すがる相手を見つけてしまった。僕は弱い。そのまま友人に、彼女たちと同じ空間で。友人は笑顔を絶やさずに、(まるで僕のような人間の取り扱いを心得ているように)慰めてくれた。


彼女と共にいた友人は、ささやかにも慈悲の言葉をかけてくれた。

彼女は何事もないように振る舞い続けた。



─その時には意識しなかったものの、詰まるところ僕は彼女への当て付けの為に泣いたも同然だった。


幾人にこの悩みを打ち明けようと出口がないのは、こういう事だ。

憐れみがほしい。
全ての関心を僕に向けてほしい。
ひたすらに僕を肯定してほしい。
いつでも思い通りの反応を返してほしい。


─僕自身の甘えだ。
稚拙で意固地な自分の気性の上に胡座をかいて、甘えていた。





─いっそのこと殴ってでもしてくれた方が良い。
そう思うのは、彼女たちを思う存分に糾弾出来る、明確な理由を手に入れられるからである。

だが彼女たちは普通に振る舞うふりをしてひどく狡猾に見える。自分の手を汚すような真似はしない。

彼女たちの目的はただ自分たちの欲求を満たすこと。その為なら誰を犠牲にしようと厭わしくは思わない。

だから、彼女たちの笑顔が僕の孤独を嘲笑うかのように見え。ふつり、と嫌悪を憶える。




─僕はひたすらに自身の正当化に従事している。余裕がなくて、孤独から抜け出せないままで、その自分を美化してその上に胡座をかいて、いつでも何かに渇望した目をしている。


満たされたい。充たされたい。


ずっと願っている。




─他人の怠惰な姿は、自身のモチベーションを落とそうとしている他意のなさを塗り重ねた陰謀のようで嫌いだ。


誰もが「みんな」を形成してその充足感を見せつけているように感じる。


僕はどうすることも出来ないで、至極全うな不穏な感情を飼い慣らしていく。



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不穏ばかり続くなら、明日を夢見てしまうのは止めてしまおうじゃないか。


記憶から彼女たちを洗い流して、捨ててしまえば良いよ。それが良いよ。




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(勉強なんて氏ねば良いのに。勉強何それ?美味しいの?)



それならいっそのこと君が氏ねば良い、僕はそう思うんだ。実に理路整然としているじゃないか。








本君のともだち
メモ重松 清

10月28日 火曜日




抱えたものを抱えたままでいたら、どんどん重くなって苦しくなっていた。


けれど耐えるだけでは辛すぎるから、苦しすぎるから。涙さえ流れないから。


抱え込むだけが全てじゃない。そう言ってそっと受け入れてくれる人がいたことに、ようやく涙が流れた。

"自分だけが辛いわけじゃない"と、物知り顔の誰かは言うけれど。そんなことは理屈でしかないから。


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