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【夫婦の約束】※イメージ
※トヨタカローラ1500SE 1/64scale ~~~~~~~~~~~~~~~
アーカイブYAKUSOKUより※AR
-Promise- The promise of that day・・(あの日の約束)
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~2011年~ 秋
「ねぇ・・あなた・・お願いがあるの・・」
病院のベッドに横たわる妻が、体半身起こして私に話しかける
「うん?どうした?なんだ・・?」
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昭和回顧Music 和名:めぐり逢い 1983年リリース
👉André Gagnon「Comme au premier jour」 4min VIDEO ※アンドレ・ギャニオン(1936年8月2日 - 2020年12月3日-享年84歳)カナダの作曲家、ピアノ奏者。
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「・・AKIKOの事なんだけど・・」
「うん?・・AKIKOがどうかしたのか?・・」
「違うの・・あのね,いつか分からないけど・・いえ,有るか無いかの”例えば” の話しよ・・
「えっ?・・」
「近い将来、AKIKOが家に "愛する人 ・・そう結婚したい男(ひと)" を連れて来ると思うの・・」
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※GooglePhoto参照 イメージ
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「えっ?なんだよ其れ?AKIKOは未だ17の高校生だぞ・・!」
と呆気に取られながら答えた。
「クス~馬鹿ねぇ。だから”例えば” って言ってるじゃない・・今直ぐの話しじゃ無いわ・・勿論、AKIKOが成人してからの”話” しよ・・まぁ~最悪こんな事来ないかも知れないけど・・(笑)」
「・・はぁ?・・なんだそら?」
俺は不思議そうな表情を浮かべて妻を見てたんだろう。彼女はそんな呆気に取られた私の顔をみて 、 ”話、最後まで聞いてね” って、釘をさして話し始めた・・
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「そうなれば、AKIKOはきっとその彼を家に連れて来ると思う・・そこで私達に紹介してくれて・・あなたはその彼と詫び錆び話をしてるの・・
「・・わびさびねぇ・・」
そしてその話の最後に、その彼はあなたに頭を下げて、AKIKOとの結婚を承諾して欲しい旨を伝えると思うの・・」
と、一息つく・・ 妻はまるでそれが起こり得ると確信している口調だ・・それが少し滑稽に思ったと同時に、俺は益々あきれ顔で妻の話しを聞いている・・
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「で、此処からあなたにお願いがあるのよ・・」
そう言って、妻は話しを続ける・・
「あのね・・その時はアナタ、必ず反対してね・・・」
「はぁ?はんたい?なんだよそれ?・・」
「最後まで聞いて!・・」
「・・・・・・・・」
「闇雲に反対するのではなく、一度は反対する意思表示を彼に示して欲しいの・・その男は反対されて悔しくてきっと落胆すると思うの・・そしてその傍らに居るAKIKOも落胆し同時に悲しむと思うの・・」
俺は全く意味が分からない・・と言った面持ちで妻を見る・・すると妻が・・
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「AKIKOは私たちが苦労して大切に育てた娘・・多少我ままな所も有るけど、心根がとても優しい子なの・・下の弟たちの面倒も良く見てる・・そんなAKIKOが選んだ男よ。きっと良い人に決まってるじゃない」
「・・・・・・・・」
「あの子は人を見る目はあると思うの・・私達はそんな子に育てたつもり・・それを信じて・・・」
「それを信じて・・?」 と、妻に聞き返した・・
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「そう、AKIKOを信じて直ぐに許してあげたいの。でもね・・はい!そうですか。良いですよ!なんて簡単に承諾したくないの・・だからね・・一度だけその相手の焦って困惑する姿を見てみたいの・・」
「へぇ~・・なんとまぁ~勿体ぶった三文芝居だな・・・」
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「そうよ・・ほんの少し、一度だけ勿体ぶっても罰は当たらないでしょう・・それ位子供達には愛情一杯注いで育てたつもり・・それを思うと嫁に出すのが少し悔しいかなぁ・・ってね・・」
と、言いながらクスッと妻は笑った。
「・・そうか・・女ってそんなもんなのか?・・やれやれ・・」
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「だから、あなたはその男に”許さん!”と・・言葉にするのではなくて、渋い顔つきでその彼を睨みつけるの・・一度だけ・・其の後は私が様子を見ながら、満面の笑みを浮かべ、事を丸く収めるの・・クス・・」
「あっはは~なんだよそれ!良いとこどりだな・・」
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「そう私は”良いとこどり”で締め括るの・・まぁ~貰ってくれる人が居ればの話・・最悪そんな事無いかもよ・・(笑)」
と、妻は俺に小娘の様な悪戯っぽい笑みを見せた・・俺は苦笑交じりに・・
「わかった!わかった!要は俺が”嫌われ(悪漢)役”で、君が”正義の味方" なんだな~(苦笑)~そうか、約束するよ」
そう返答して彼女との約束を交わした・・・(笑)
「・・うん・・おねがいね・・・・」
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「ありがとう・・約束ですよ~あなた~♪そうそう、このもしもの話しは私達も経験したわよね?覚えてる?」(笑)
「うん・・だったな・・思い出したよ・・君の親父の顔はマジ怖かったぞ・・あっはは~♪ だけど、どうしてそんなAKIKOの話を?・・」
「うん、実わね,夢を見たの・・そんな夢をみたのよ・・夢の中で皆,楽しそうにしてたわ♬素敵な夢でしょう♩」
「・・・・・・・」
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「でも私は夢の話をしたんじゃないのよ。あなたとの約束を取り付けたかったから,お話したの~ウフフ~♪」
「そうか・・そうか夢をみたんか・・あっ!もうこんな時間だ!面会時間過ぎてる!じゃ!また明日帰りに寄るな!!」
「うん♪いつもありがとう~気をつけてね♬」
・・本当は面会時間5分余裕があったんだが、彼女のそんな夢を見たという言葉に、私の気持が居たたまれなくて、涙がこぼれそうだった・・ 帰り道、何気に西空を仰ぐとほんのり茜色に染まってた・・
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~~~~~~~~~~~~~~~ 👉Daniele Vitale, suona al sax "I will survive" -2min10 VIDEO ※「恋のサバイバル」(I Will Survive)グロリア・ゲイナーが1978年に発表した楽曲。 ~~~~~~~~~~~~~~~
~2020年春~
・・おっ!もうこんな時間か・・早いな・・もうそろそろだ・・じゃ、AKIKOたちが来るまであと10分・・母さん、最後のリハーサルするから聞いてくれ。
でも・・まさか、オレが”一人二役” をするとは思わなかったよ・・これは正直難しいぞぉ・・・最初不機嫌な顔をみせ、 同時に彼の反応を見て、次に ”満面の笑みで "許す" の意思表示かぁ・・できるかな・・だけど仕方ない。あの日の ”約束” だもんな・・じゃ、そろそろ行くかぁ・・(笑)
私は妻にそう話して、佛間を出ようとした瞬間・・
”いってらっしゃい。あなたがんばって♬”
と、遺影のほほ笑む妻の声が,耳元で囁いてくれたような気がした・・
~ちゃんちゃん~♪
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【また二人して此処に来れて良かった・・】※イメージ
※トヨタカローラ1500SE 1/64scale
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雨で気温が随分下がってます。くれぐれもお気を付け下さいね・・
~ちゃんちゃん~♪