オーソドックスな正方形の紙で折る箱ですが、同じ折り方で蓋を作ることで、小物入れとして使える実用的な箱の折り方を紹介しましょう。
写真は、15cm四方の折り紙で折ったものです。これだけでも、ピアスや指輪などを入れる小物入れとして使えそうでしょう?
ではさっそく、作り方を紹介しましょう。
①折り目を付ける
この箱の折り方の特徴は、最初に折り目をつけて、最後に一気に折り上げる点にあります。
まずは、正方形の折り紙に、イギリス国旗の「ユニオンジャック」のような折り目をつけます。
最初に、正方形の角と角を合わせて、三角形に折ります。それを開いて、もう一方を同じように折ります。
そうすると、上の写真のように対角線上に折り目がつきます。
続いて、縦横方向にも折り目をつけます。
2つの角を合わせるようにして折り目をつけたら、それを開いて、もう一方を同じように折ります。
そうすると、下の写真のように、ユニオンジャックのような折り目がつきます。
②中央にまとめるように折る
その後は、上の写真のように折ります。
折り紙の各頂点を、折り紙の中心部に合わせるようにして折ります。
③箱の高さを決める折り目を入れる
後でわかりますが、これが箱の高さを決める折り目になります。
縦横に、中央に合わせるようにして折り目をつけます。
縦に折り目を入れたら、いったん開いて、次に横に折り目を入れる。これまでと同じですね。
そうすると、上の写真のようになります。
④箱を折る
ここから一気に箱を折り上げます。
まず縦横のどちらか一方を完全に開き、しっかりと紙を押さえて折り目をつけます。
そこから、完全に開いた方の一方を折りたたみます。
その時、しっかりと横の壁を立てるようにし、上の写真のように三角形部分がしっかりと合うようにして、折り目を再度つけるようにします。
すでに折り目はついているので、それを再確認するような感じです。
それを折り込めば、上の写真のように箱の片側が完成します。
反対側も同じようにします。
これで出来上がりです。
多少浮いている部分などありますから、しっかりと指で押さえましょう。
⑤蓋を作る
蓋と言っても、同じ箱になります。
サイズを多少大きくすることで、ぴったりとハマるように作るのです。
ただし、あまりにタイトだと蓋をするのが大変ですから、適度に緩やかにします。
上記の折り方の①②までは同じです。
③で、中央に揃えるのではなく、中央からやや距離を開けて折ります。
中央線から2~3mm、つまり空きが約5mmくらいになるように折り目を入れます。
これをいったん開いて、もう一方も同じくらいのすき間を開けて折り目を入れます。
これにより、箱の高さが多少低くなりますが、平面の大きさが少し広がります。
④のように折れば、同じような箱になります。
しかし、微妙にサイズが違います。普通に折れば「高さ」になっていた部分が、平面の「広さ(=一辺の長さ)」に置き換わっています。
これによって、蓋として使えるようになるのです。
⑥蓋を合わせる
これはもう折り方ではなく、ただ蓋をするだけです。
上記のとおりに蓋を作れば、こんな感じになります。
裏から見ると、多少すき間が大きく感じるかと思います。
ただ、やわらかい箱なので、スムーズに蓋をとれるような箱にするには、このくらいが限界ではないかと思います。
これで、平面の1辺が6cm弱、高さが2.5cmくらいの箱が完成しました。
すき間を3mmくらいにすると、かなりタイトになります。持ち上げてもまったく落ちません。
好みですき間を変えてみると良いと思います。