昨今、ライトノベルがブームだそうですよ。

今になって急にあちこちから関連本が出版されて話題になっています。

今ひとつ実感がないのはボク自身が別段取り上げられてるわけではないという事と、ボクが他の作家さんとほとんど交流がないせいなのでしょう。
一応ライトノベル作家なんですが、外からぼんやり眺めている感じです。

しかしどうして急にライトノベルが取り上げられ始めたのか。
難しい事はボクにはよく分かりませんけれど、最近の芥川賞と直木賞の作品を見たり、書店に並ぶベストセラーを見るにつけ、かつてあった文学作品と娯楽作品の間の垣根は崩れてしまったのだなあ、などと思います。

芥川賞作品が少女漫画化される時代ですよ!

きっと、何でもありの時代が来たんです。
高尚だとか低俗だとか、そんな言葉はもう意味がなくなって、「面白い」という事だけが評価される時代。「面白い=文学」の時代。

「文学バーリトゥード」時代の到来なンだ!

というような事を、「グラップラー刃牙」を読みながら思いました。


しかしそんな厳しい世界で自分が生き抜ける自信は、あまりない。
子供の頃思い描いていた25歳はとてもオトナで、ピシッとスーツとか着て高い腕時計とかで時間を気にしつつ仕事してブイーンと車を乗りこなしてマンションに帰って、みたいな生活をするものだと思っていました。

まあそれは高望みのある種夢物語だとしても、実際に自分が25歳になってみるとそのあまりの落差に愕然としてしまいます。

スーツとか着ない会社に入って毎日毎日ジーンズで出社して、腕時計なんかしてないしはっきり言って時間にルーズでこの年になっても寝坊とかしまくるし、車どころか免許も持ってないし。

高校生くらいの時からステータス的にほとんど進歩してません。
年齢だけかさみます。
あと金遣いが荒くなった。

正直ろくでなしの域です。
ボクが神様なら間違いなくこの世からリストラする第一候補に挙げてやる!
と、それくらい駄目なオトナ。

そんな事思うなら自省しなさいよ! という話なのですが、それさえもできないのがボクの駄目なところで、最近ではもう、「この際どこまでろくでなしのまま人生を送れるか勝負だ!」などと自分でも誰に対してか分からない宣戦布告をして開き直ってみたりする。

野垂れ死ぬのは1年後かな、10年後かな。


そんな風に考えるようにしたら、少し楽になった。
エンターブレイン ファミ通文庫
http://www.enterbrain.co.jp/fb/

今後の刊行予定のとこに、「三月、七日。その後(仮)」の情報が!
続編ですよ続編ですよ。

タイトルを決めてから書き出すボクにしては珍しく仮題です。
なかなかいいタイトルを思い付かない。このまま思い付かなかったら、今のタイトルが決定になりますたぶん。

前作が出た折とある作家さんに、「もし続編が出たらやっぱり『四月、七日。』だったりするわけ?」などと聞かれて、内心、「それはねーよ! 意味分かンねーじゃんよ!」などと思いつつも、「あ、いいですねそれ。えへへ」などとにこやかに答えた記憶がまざまざと蘇ってきて少し落ち込む。

「三月、七日。」は内容とかタイトルとか込みで結構他の作家さん達には突っ込みどころ満載な感じらしく、他の作家さんにも、「続編は八日だよね? ね?」と言われたり、「君が純愛かよ! あり得ないよ! 本人が不純すぎるのに!」などと言われたりして大変思い入れの深い作品です。

最近知り合いのオンナノコに「三月、七日。」を読ませたら、「まずこのあとがきがあり得ない」とお叱りを受けました。

ごめんなさい。


そんな「三月、七日。」の続編ですが、買って下さると、とても嬉しいのです。
今、大阪には台風が近付いています。

新聞読んだら、アジアではこの台風を「トカゲ」って呼ぶ事が決まっているらしいですね。
ニュースサイトなどでも「台風23号トカゲ発生」などと書かれているのですが、トカゲと台風があんまり結びつかないから、どうも今ひとつしっくり来ない。

「各地で猛威を振るっている台風、トカゲが接近中です」

とか言われてもすごい小さいものしか想像できないのはボクの想像力が貧困だからなのかどうなのか。

アメリカでは台風をジェーンとかメアリーとか女の人の名前で呼ぶけれど、こっちは結構はまってるというか、女の人のヒステリーってある種台風的なところがあるから、「畜生ジェーンめ! やりたい放題だぜ!」ってな感じでこっちも台風に感情移入できる感じがしませんか。

だから日本でも人の名前とか付けたら良いのに、と思った。

「又三郎が接近中です!」

どっどど どどうど どどうど どどう


明日が本格的な到来だそうなので、今日のうちにビデオを返しに行ってきます。
会社で受けた健康診断の結果が帰ってきました。

概ね問題はなかったのですが、毎年毎年肥満に対する判定があまり良くないのがどうも気に食わない。

痩せ過ぎってそんなに大問題なんですかね。
雪山で遭難したら生き延びられないとか、そういうのはあるかもしれないですけども。

ちなみにこの3年間の体重の推移は、「57kg→53kg→54kg」ぐらいの感じ、1年目から2年目にかけて妙に痩せているのはその1ヶ月前に体調を崩したせいなのですが、その体重が1年で1kgしか戻っていないのはどういう事だ。

おまけに備考欄には「不規則な食事によるダイエットは体に悪いので止めましょう」などと書かれており、定期的に食べてるよ! むしろ1日4食だしそもそもむしろ太ろうとしてンだよこっちはよ! と1人憤った。

このまま体調を崩す度に体重が落ちて元に戻らなくなったりしたら、ボクは消えてなくなってしまうんじゃないかなんて、そんなありもしない心配をしてみたりする。

恐怖心に煽られたせいか、その後ミーティングをしながら、ボリボリボリボリと飴を齧っていました。


体を鍛えたら体重増えるかなァ。
今日、会社のミーティングルームで新人の社員にあれこれ会社の事や今作っているゲームの事を説明していたのですが、若干入り組んだ話になったので、側にあったホワイトボードにあれこれ書き込んだりなどしていました。

話が一段落して、「じゃー次の話ね」とか言いつつ書いてた物を消そうとしたらこれが全然消えなくて、よく見たらボクが持ってるの油性マジック。

ホワイトボ―ドに油性マジックを備え付けたのは誰だッ!

などと怒り出すよりもまず先にホワイトボードの字を消さないともうちょっとしたら別の人がミーティングルーム使っちゃうしこんなおポンチな図解を見られるのはこっ恥ずかしいしざっくり書いた組織図のところに上司の名前を呼び捨てで書きまくってるし、こりゃーやばいやと思って慌てて洗剤持って来て雑巾でゴシゴシしたらどうにか消えたので良かった。

新人は呆れ顔ですよ。

先輩としての威厳は地に堕ちて早くも駄目な奴の烙印を押されたような気がしてなりません。

あんなところに油性マジックを置いた人はボクに謝るべきだと思う。
と言うよりそれ以前にニオイで油性マジックって気付かなかった自分が憎い。
そして油性マジックじゃないですかって気付いてくれなかった新人も憎い。

もう何だかみんなが憎い。


そんな感じで、それ以降ギスギスした気分で仕事しておりました。
やはり兼業とは言え一応作家とか呼ばれてしまうような身分になると、出版業界の売れ行きなどが非常に気になるわけでして、「世界の中心で愛を叫ぶ」が100万部とか、「蹴りたい背中」が100万部とか、そんな話を耳にする度に全くもっていやらしい話ですがすぐさま印税の計算をして、「税金でもってかれてもこんなに貰えるのか……」などと落ち込んでしまいます。

これまで1万ちょっとしか本を売った事のないボクにしてみれば100万部などはもはや狂気の沙汰というか信じられないというか、だってボクが貰ってる印税の100倍以上貰えちゃうわけですよ。単純計算でも。

まあ、もうぶっちゃけ「億」ですよ。
本1冊書いたら「億」ですよ。
小説1冊に使われてる文字が4万文字と仮定するとうわー1文字2500円?
ビックリして何回も計算してしまう驚きの数字。

するとボクの小説はその100分の1として25円。
ボクの書く「あ」と彼らの書く「あ」ではこうも格差があるのか……。
選挙における1票の格差みたいだ。

……なんて事を思いながら昨日の夜、ビデオを返しにTUSTAYAに行ったら、「名探偵コナン」映画版のDVDが出た事をラジオで告げていました。

何となく聞き流してたら、英語の得意そうな巻き舌のお姉さんが、
「原作のコミックは累計1億部を突破し――」
とか言うんですよ。

1億部!

コミックスとは言え1億部!
まあぶっちゃけ50億くらいなんですかね? 印税って。

ここまでくるとさすがに人生ゲームみたいになってきて実感が全然ないんですけど、1億部ってちゃんと印税貰えるんですか。そんなお金出版社にあるの? いや、本が売れてるからあるンでしょうけども。払ってくれるの? 他人に50億くれる人なんかいないでしょう絶対!


とか思う自分の貧しい心が嫌。
最近、会社でお昼休みになると喜び勇んでお昼寝などをしています。

資料だの昔の機材だのを収納している倉庫的空間に簡易ベッドが置いてあるので、自前のクッションを抱えてお昼休みになるとそこへ行って、寝る。

昼ご飯を食べる時間も惜しんで寝る。

たまにうっかり徹夜した状態で会社に行った時などはこのお昼寝の時間が大変貴重なリラックスタイムだったりするのですが、あまりにリラックスし過ぎて先日12時から4時まで寝るというあり得ない結果を生み出してしまいました。

うわーやっちまった。

という衝撃もさる事ながら、何よりショックだったのはその間上司も同僚もボクの不在に全く気付いていなかったという事で、寂しがり屋のボクは、「もっとかまってくれよ!」などと逆ギレなどしてみたりする。

そんな寂しい事が再び起こらないようビクビクしながら、それでもやはり昼寝をせずにはいられなかったりするのです。

それはさておきお昼寝中に夢を見る事が多々あって、最近上記のような事情で寝過ごす事を恐れているせいか、「うわー寝過ごしちゃった!」という夢をよく見るようになりました。ビックリして目が覚めます。

しかもあろう事か今日は、「うわー寝過ごしちゃった!」という夢でビックリして起きたら「うわーやっぱり寝過ごしてる!」という夢を見てビックリして起きた。

寝過ごしてはなかったので安心しましたけど。
せっかくのお昼寝なのに全然心が休まらない。


そんな最近です。
前々から別所でblogを書いていたのだけれど、思うところあって場所を移しました。

まあ1番の理由は横っちょにプロフィールの出るblogをずっと探していたという事で、それ以外に強いて理由を見出すならこのblogと同じような場所で「田口ランディ」さんがblogを書いているという事です。

正直な話、ボクは田口ランディさんの本を1冊も読んだ事はないのですが、「ペンネームの苗字が漢字で、名前がカタカナ」という共通項のある作家としてかねてから注目していたのだ!

注目していたのだ!

とか叫んでみたところで向こうはボクがデビューするよりも前から既に大御所の作家様であるから何の自慢にもならぬのだけれど、そんな事はまあ、いいんだこの際。

……しかしランディって何なのだろうなあ。
やっぱりランディ・バースから来ているのか。

などと他人のペンネームの由来を気にする今日この頃。
それはさておき。

今日は会社の人と焼肉を食べました。
家に帰ると、体が焼肉くさいせいか猫が妙に寄ってきます。

明日のボクはたぶん、猫くさくなって会社に行くだろう。
そして会社で煙草を吸って、煙草くさくなって家に帰る。

他にニオイの選択肢はないのだろうかと思い悩むのだけれど、どこをどう間違えてもボクが粉ミルクのような体臭になったりはしないだろうから、せいぜいシャワーを浴びてしっかり体を洗うくらいしか、できる事はないのです。


おやすみなさい。