画像引用元:eiga.com

 

 

◼️原題:Crimes of the Future

◼️監督:デビッド・クローネンバーグ

◼️出演:ビゴ・モーテンセン

     レア・セドゥ

     クリステン・スチュワート

◼️ 2023年 カナダ 🇬🇷 107分

 

 

 

 

「クラッシュ」「ビデオドローム」などを手がけた

鬼才デビッド・クローネンバーグがビゴ・モーテンセン、

レア・セドゥら豪華キャストを迎え、

「人類の進化についての黙想」をテーマに描いた異色ドラマ。

そう遠くない未来。

人工的な環境に適応するため進化し続けた人類は、

その結果として生物学的構造が変容し、痛みの感覚が消え去った。

体内で新たな臓器が生み出される加速進化症候群という

病気を抱えたアーティストのソールは、

パートナーのカプリースとともに、

臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露し、

大きな注目と人気を集めていた。

しかし、人類の誤った進化と暴走を監視する政府は、

臓器登録所を設立し、ソールは政府から強い関心を持たれる存在となっていた。

そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる。

モーテンセンが自身の体内から臓器を生み出すアーティストのソール、

セドゥがパートナーのカプリースをそれぞれ演じ、

2人を監視する政府機関のティムリン役でクリステン・スチュワートが共演。

2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。

引用元:eiga.com 

 

 

 

人類が人工的な環境に適応するために進化し続けた結果〜

 

 

そう遠くない未来。

 

①生物学的構造が変容し、人類は痛みの感覚を失った。

 

痛みの感覚がないのを利用して、

臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露し、

大きな注目を集めているアーティストのソール。

 

ソールは、体内で新たな臓器が生み出される

”加速進化症候群”を患っている。

 

その手術をアーティスティックショーとして見せ物にしている。

 

 

②また、プラスティックを食べることができる少年もいる。

 

その父親ラングもプラスティックバーで生きていける。

プラスティックバーは、普通の人には猛毒である。

 

 

いわゆる、これらの人は人間の”突然変異”とでも言えそう。

 

人工的な環境に適応するため進化し続けた人類。

そのために、バケモノのような人間が”突然変異”で生まれている。

 

 

デビッド・クローネンバーグ監督が、映画を通して、

環境問題やテクノロジーの発展への警告を促しているようにも思えました〜

 

文化が発展しすぎることで、人間らしさが失われ、命も奪われる…

そういうメッセージもあるのかな〜なんて〜

 

 

 

 

最近の一部の美容医療に対する違和感〜

 

 

本作を見て、ふと思いつきました〜

ここからは、私が最近感じていることです〜

  

近年、医療がかなり進歩したと感じています。

精神科もよくよく考えるとかなり進歩したな〜と思います。

 

医療が発展すると色んな病気が治るようになる、

大いにいいことだと思います。

 

しかし、最近の美容整形に対して一部かなり違和感があります。

 

 

例えば小顔整形で、脂肪吸引、骨切り手術(?)で、

アプリで加工したようなお顔になれる小顔整形手術。

 

骨を削る際、神経を傷つけると口角や顎周りの感覚がなくなるようですが、

自身の神経が傷つき、皮膚感覚がなくなっても骨を削る人もいるそう。

 

本作のように顎、口周りの痛みがない世界〜

皮膚感覚がないと、かなり大変だと思います〜

 

 

最近SNSなどで、こういった小顔整形を見かける機会が多い気がします〜

と同時に、美容整形の敷居が低くなっているというのも感じます〜

 

その結果、人間らしくないお人形みたいな人間が出来上がる…

なんだか本作に繋がる現代だな〜と思う今日この頃です〜

 

 

 

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