中二の長男と近所の湖畔を散策しました。
湖には秋の気配が、駆け足でやってきていました。
景色を眺めながら息子に言いました。
「もう秋だね。
ガマの穂が出てきてる」
息子が言います。
「鳴いている虫なんていうの」
「たぶんコオロギの仲間だよ」
しばし、景色と虫の音に浸ります。
「空気の匂いを嗅いでごらん。
季節で変わるのは、景色つまり目に見えるものだけじゃない。
虫の声など、耳で聞こえるものだけでもない。
水の匂い、緑の匂い、花の香り……
匂いも季節によって変わるんだよ。
今日みたいな雨上がりの日は、
匂いが濃厚なんだ」
鼻で深呼吸する息子。
「肌で感じる温度や湿度も変わるよね」
「そうだな。
こうやって、五感を使って景色を観察する。
それが、観察眼や感性を育むんだ。
観察眼はすべてに役立つ。
同じ物から、多くの情報を受け取れるからね。
だから観察力が成功を大きく左右する
といっても過言じゃない。
そして
感性は人生を豊かにしてくれる。
幸せは感じるものだからね」
こういう話ができる歳に息子がなったことを嬉しく感じました。
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