与える人、受け取る人

昨日、近所の湖でカワセミが魚を捕まえる瞬間を見ました。
（写真は私が撮ったものではありません）

この湖には２羽のカワセミがいて、さかんに鳴きあって合図していました。
魚を捕まえたのはオスなので、メスにプレゼントしにいくんだろうな。
魚をくわえて、もう１羽の声のする方に飛んでいきました。

動物の世界では、メスがオスを選びます。
人間も男性がプロポーズして、それを受けるかどうかは女性が決めるのが普通ですよね（プロポーズ大作戦のように）。

一見、選ぶ方にイニシアチブがあるように思えるけど、必ずしもそうではないんですよね。

だって、選ばれる方は、「この人に選んでもらいたい」と自分からアプローチできる。
でも選ぶ方は、アプローチしてくれる人が現れるのを待っていなければならない。

選ばれる人と選ぶ人を、
「与える」人「受け取る」人、
と言い換えることもできるかもしれません。

与える人は、
「この人に受け取ってほしい。この人に喜んでもらいたい。この人を幸せにしたい」
と自ら相手を選んでいる。

それに対して、受け取る人は、
与えてくれる人が現れるのを待たなければならない。
そして、その中から選ばなければならない。

選択の自由は、実は与える人の方が、はるかに広いのです。

でも実は、受け取る人も
「この人に助けてもらいたい。この人に幸せにしてもらいたい」
と、自ら求めてもいいんだと思う。

だって、受け取ることは、相手を喜ばせること、幸せにすることなんだから。

与えることだけが愛ではありません。
感謝して受け取ることも愛なのです。

与え合い。
受け取り合う。

与える人と、受け取る人、
両者がいて愛は成り立つのです。

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