1歳にもなると、起こる起こる
「噛まれた」
「叩かれた」
「上に乗った」
「髪の毛ひっぱった」
子どもは語れないから、
語るのは傷跡と先生のみ。
もちろん噛んだ後が残っているのは痛々しいし
引っ掻かれた傷は女の子であれば見ていられない。
でも、そういった事件は子どもの成長にとって
とても大切なのだと思います。
だいたい、気持ちをウマく伝えられない時期特有のことで
一生叩かれ続けるわけでも
一生噛み続けるわけでもない。
長く生きていると
「この人、近づかないほうが良いな」とか
「この人、変質者かも」なんて勘が働きませんか?
私は、通学電車で度重なる痴漢に遭い
痴漢やわいせつ行為をしようと企んでいる人がすぐに分かるようになりました。
痴漢に遭うのは辛いし悲しいけど悔しいけど
それで次の危険を回避する学習にはなりました。
子どもだって、人間の距離感は学ばなければならないし
叩かれたら痛いことも
傷つけられたら苦しいことも
体験しなければ学べない境地があると思います。
そしてあと一つ。
「火のないところに煙は立たない」
自分の子どもがやたら叩かれる、やたら傷つけられるならば
我が子の行為や性格にも気をつけるべき点、
相手を怒らせてしまう言動があるのかも?と
思いを馳せるべきだと思うのです。
一旦立ち止まって。
ただし、保育園においては先生の目が届いていないことが
一番問題です。
ケンカは必要な学びだけど、噛むところまで見ていなかったのは
先生の責任です。
でも先生を責めないでください。
私たちが働けるのは、自己実現が出来るのは誰のお陰でしょう。
間違いなく保育園で愛情を持って子どもを育てて下さる先生のお陰です。
人間だから限界があります。
私たちだって職場でミスをすることはあります。
どうやったら、我が子を大切に見て下さると思いますか?
「ちゃんと見てたんですか?」
「どうして止められなかったのですか?」
責めることよりも
互いの立場を理解し合い
いつも見てくださる先生に感謝と労い、敬意を示し
自分も子どもにも家族のような愛情を
出来ることならクラスの他の子よりも一番持ってもらえるようにしませんか。
責められて、心と身体がついていかなくて
すぐに辞めてしまう若手の先生を何人も目の当たりにしました。
ベテランが育たずにいます。
どうか責めないで。
そして、大けが等は別として
怪我もケンカも有り難く受け止めましょう。
子どもは立ち直れます。
オトナになってからでは立ち直りに時間もパワーも必要。
そして今なら、いくらでも親としてフォローが出来ます。
思春期なら心を見せてくれないかもしれません。
傷だって、だいたいの傷は治ります。
そして、もし逆に加害者になってしまったら・・・
これは被害者になることと同等、いや私の場合はそれ以上に
胸が痛みました。
先生に対応を指南して頂きながら
誠心誠意尽くしましょう。
そして、例え相手を噛んでしまったとしても…
辛いですが、
でも大丈夫。
永遠に噛み続ける子はいません。
成長が解決してくれることでしょう。