☆肌年齢とそのダメージ
肌が健康なほど、人は若く見えます。
いわゆる肌年齢は、その人の肌がどのくらいのダメージを受けているかで決まり、そしてその差が開いていきます。
例えば、20代でもモイスチャーバランスが崩れた肌は、水分不足から輝きやハリが失われて、小ジワが目立つなど、実際の年齢以上に老けて見えてしまいます。
その反対に50代でもうるおい
があり、ターンオーバーがスムーズな肌は、みずみずしさとハリがあり、実際の年齢以上に若々しく見えます。
ダメージがあるほど肌は衰え、見た目の美しさも奪われていくことになります。
☆肌が衰える原因
肌にダメージを与える原因はさまざまですが、その原因と肌に及ぼす影響については、次の記事から順次、お伝えしていきますが、まず避けて通れないものが加齢です。
その他、紫外線、乾燥、酸化、ストレスなどさまざまなものがあり、それらが複合して肌に影響を及ぼしていきます。
しかも肌を取り巻く環境は年々悪化しているので、健やかさを阻む要素は増加の一方です。
ダメージを受けることで、肌の機能は確実に低下していきます。
○角層の状態
→肌を保護する役割をしている角層にダメージが加わると、肌の機能は低下していきます。
○モイスチャーバランス
→健やかな肌の角層の表面は、脂質、NMF(天然保湿因子)、水分の3つがバランス(=モイスチャーバランス)よくあることで、15~20%の水分を保持していますが、モイスチャーバランスが崩れると、水分が減少してカサつきや肌あれを起こしていきます。
○表皮のターンオーバー
→表皮はおよそ28日の周期で生まれ変わっていますが、この周期が早くなったり遅くなったりすると、不完全な角層が形成されて水分が不足するので、肌あれを引き起こしたり、肌の透明感が失われていきます。
○皮脂膜
→肌表面を覆う天然のクリームの役割を果たす皮脂膜ができにくくなると、角層の水分が逃げやすくなり、肌トラブルが起きやすくなってきます。
○真皮の状態
→ハリと弾力を保つ真皮の状態が整わなくなると肌にハリがなくなり、たるんでいきます。
○血液循環
→皮膚は毛細血管を通じて酸素や栄養を補給しながら、二酸化炭素や老廃物を排出しています。血液の循環が悪くなると、酸素や栄養が不足し、老廃物も排出しにくくなるので、肌全体の働きが悪くなるのと、血色も悪くなります。
健やかな肌と衰えた肌との比較
○健やかな肌○
【表皮】
→角層の水分の量が適度に保たれている。新陳代謝が正常に行われている状態。
【真皮】
→血液の循環が順調。乳頭層(表皮と接している部分)の凸凹の波形がくっきりしている。
弾力があり、水分を保ちやすい状態。
【皮下組織】
→適度に皮下脂肪がある状態。
○衰えている肌○
【表皮】
→角層の水分の量が少なくなっている状態(リピッド・NMFが減少)新陳代謝が悪く、角層がぶ厚くなっている。
【真皮】
→血液の循環が悪い。乳頭層(表皮と接している部分)が扁平化している状態。
線維成分が少なくなり、基質も少なくなるので、水分を保ちにくくなって、弾力がなくなる。
【皮下組織】
→皮下脂肪が減少している。