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最後にドライブの日記を書いてから随分時間が経ったのだが、久々の更新をしようかと思う。
もう更新を止めているのに未だにアクセスが途切れない。amebloサービスは無料にしては優秀なアクセス解析が備わっているのでわりと詳しくわかってしまうのである。(あくまで“わりと”の域ではあるが)
検索ワードを見ると圧倒的に「非公認・指定外・未公認 教習所」が多い。それだけみなさん苦労しているのだろう。
色々と調べてみると、自分もそうだったのだが公認・非公認の違いをよくわからずに入校している人が多いようで、それでトラブルになることがあるようだ。
公認の車校に通った経験がないのではっきりとは言いにくいのだが、一般的に公認の方が確実に免許を取得できるという風に言われている。
確かに非公認教習所で免許を取るのは楽ではないのだと思う。試験が身内で行われるわけではなく、免許センターの警察官が行うのだから当然といえば当然である。
かくゆう自分も仮免は3回落ちたし、しかも府中試験場は常に2週間前後先まで試験の予約が埋まっているため、一度落ちると次の試験まで数日時間を空けなければならない。(個人的にはこれが一番きつかった)
教習を何度か受けた後に非公認である事実を知った時は特になんとも思わなかったのだが、仮免技能試験をはじめて受けた時は「これは本当に受かるのだろうか?」とかなり落ち込んだことを覚えている。
でも結局公認には変えることはしなかった。この苦労は高い(といっても初心者レベルでの話)運転技術を得るための代償だと思うようにしたから(金銭的な問題も多いにあったが・笑)。
実際何度も仮免試験に足を運ぶにつれ、試験官の評価が良くなってきたことはもちろん、試験をしているというプレッシャーを吸収して自分の運転に落ち着きが出てきた事がわかるようになっていた。この成長があったから『次はいけるんじゃないか?』と頑張れたのかもしれない。
免許取得後3日目でも臆することなく長距離運転(都内の道、高速道路含む。もちろん知らない道)できたのはこのお陰だと思っている。
(ちなみに昨日は初めて山手線の中まで入っていった。環七・青梅街道・早稲田通り・目白通り…都心部は凄まじく複雑だと思った)
自分の性格からしてすぐに免許が取れていたら今のように週1のペースでハンドルを握る、更には都内の道を走るなどは絶対にしなかっただろう。
ここに「非公認教習所」などの検索でたどり着いた人(普通第一種免許を受ける人)に伝えたいのは、別に『公認に行くな』と言う事ではなく、非公認でも免許は取れるということ。ただ公認よりはプラスアルファの努力が必要なだけ。
このプラスアルファが辛いと思うのだろうけど、上手い運転で公道を走ってる自分を想像して前向きにいくしかないのだと思う。
免許を取得してから3日後の月曜に初ドライブに臨むことになった。
あれだけ乗ったので若葉マークといえども、さすがに緊張はせず、リラックスして乗れた。神奈川の道は下道でもゴミゴミしていないので走りやすい(渋滞はところどころあったが)。
しかし予想していたとはいえ、規制速度を守ってる車は本当に皆無だ。最初のうちは一応守って走ってはみたが、だいたい15分くらい走ったあたりでやめた。もちろん無茶苦茶にとばしたわけではなく、交通の流れに沿うくらいに、だ。
今日は吉祥寺に用事があったので、そこまでドライブした。神奈川の奥地、ほぼ静岡との県境あたりから吉祥寺までだからそこそこの長距離ドライブだ。
最初はのんびりと下道で行こうと思っていたのだが、さすがにのんびりしすぎて、このまま行くと予定に間に合わないような時間になってしまった。仕方がなく中央自動車道に乗ることに。高速教習は胡散臭いシミュレーターでしか経験してないのだが、すんなり乗れたし、全く問題はなかった。
高速道路や自動車専用道路は実際は経験していないので避けていたところがあったが、こんなことならすぐに東名高速に乗ればよかったとちょっと後悔した。もちろん帰りは即東名に乗った。
調布で中央自動車道を降りる。間違って反対方向の府中方面に出てしまうトラブルもありつつも何とか三鷹・吉祥寺方面へと向かう。さすがにこのあたりになると車も人も混雑してきて、道も複雑なところが出てくる。狭い道路で渋滞していると人が道路を普通に渡ってくる。これは自分もよくやるのだが…。
駐車場は二回停めた。一回目は普通に車庫入れ。二回目は立体駐車場(入れれば勝手にやってくれるやつ)。
一回目は狭い道路でしかもかなり交通の激しい場所での駐車となった。一応赤信号になって交通がストップしてから行ったが、時間はさほどない。車を先に進めてバックで入れるのだが、いつも最初の奥への進め方が浅いので少し深め(と感じる程度に)に取ってみた。すると、すんなり綺麗に入った。
二回目は立体駐車場なのだが、もちろん勝手がわからないのでオペレーターのような人の指示に従っていた。まさか入れたら後は勝手に駐車してくれるとは思わず、車の中にいたら、出てくるように指示された。中がどうなってるのか判らないが、便利なシステムがあるものだと思った。
一通り用事を済まし、帰りは井の頭通りで環八まで出て、環八から東名高速に乗った。時間はもう20時を過ぎている。朝のノロノロ運転が嘘のように、短時間で自宅へ着いてしまった。高速道路の便利さはすばらしいと思う。
こんな感じで初ドライブは終わった。いくつか課題が残った所があるが、まずまずの出来だったのではないかなと思う。
一応今日の記事でこのブログを更新するのは一旦停止しようかと思う。タイトルがタイトルということもあるので…。また何か記事に出来そうなネタがあったら書こうかなとは思ってます。
最後に、現在教習中の方々や、そして試験場で取得を目指してる方々にエールを送り、終わりにします。
ついに免許を受け取る日がやってきた。とにかく早く貰いたかったので一番最短の今日行くことにした(昨日は休日だったので)。
武蔵小金井から多磨霊園行きのバスに乗り込む。これも随分となれたものだ。いつもの道を走るバス。試験場正門前の前のバス停は代書前だ。ここで必ず運転手が「試験場に御用の方は次の正門前でお降りください」というようなことを言う。このセリフも聞きなれた。一番初めに来た時は助かったセリフではあるのだが。
着くと時計の針は正午を5分過ぎたところだった。そういえば路上の技能試験の時もこのくらいの時間だったような。。またしても時間をもてあますことになる。しかしもちろん今日は試験があるわけじゃないので気分は楽だ。地下の食堂は予想通り賑わっている。食券売り場には行列ができていた。僕の仕入れた情報だとここの食堂はそれほど美味しいわけじゃないと聞いていたのだが、やはり他に競争相手がいない独占企業状態だから、みんな詰め掛けるのだろう。
これも技能試験の時と同じく、食堂は色んな匂いが充満していてなかなか列に並んで入る気には慣れなかった。外に行こうかとも思ったが2週間前に訪れた時に比べ格段と寒さは増している。どうしようかと思った時にパイプ椅子が空いたのでそこに座った。ココアを飲みながら武蔵小金井駅までの電車の中で読み終わった今流行りの小説のラストシーンを読み返す。先ほどの感動が甦る。
気づくと食堂はかなり空いていた。さっきまでの食券売り場での行列はもちろんない。そろそろ時計は13時へと近づいている。そろそろ上に行ってみようと本を閉じ、紙コップを捨てた。
3階38番窓口。着いた時は締め切っていた窓が13時になると一斉に開く。待っているのは自分と30代後半の女性のみだ。とりあえず窓口に行ってみる。しかし免許交付料の1,650円の証紙が必要らしく、1階へと戻される。証紙売り場は常に列ができている。
その後3階38番の手続きを終わらせ、1階での手続きへと移る。はっきりいって何を手続きしてるのかはわからない。あらたな書類を渡された後、写真撮影の場所へと移動する。中にはおばちゃんがいる。写真はフラッシュもたかれず、いつ撮ったかわからないまま終わった。時間は13時20分程度だったろうか。そしておばちゃんはこう言う。
「じゃ正門出て左に行ってね。そこに別館で1号館があって免許交付開場だから」
『外に出るんですね。わかりました』
「そこが開場するのが2時半だから、それまでその辺で遊んでて」
『…はいっ?』
1時から受付が始まるということを聞いていた。とにかく早く貰って帰りたいと思っていたのできっかりその時間に行ったわけだが結局のところ、2時半近くにならないともらえないらしい。というかそれまで“遊んでて”って何をして遊べば良いのか非常に疑問だった。売店?食堂?外にでてもまるで街と隔離されたような場所だ。遊べといわれてもなかなか遊べるものでもない。
仕方ないから昼ごはんを食べてないことを思い出し、なんとなく気がのらなかったが地下の食堂へ行った。しかし人が少なく変なにおいのしない食堂ではなかなか食欲も湧いてきた。とんかつ定食を頼むことにした。とんかつ専門店ほどの厚みはもちろんないのだが、それでも味はそこそこだった。値段の割りには良かったような気がする。仕入れた情報に反した味だったので、来るたびに食べに着ていればよかったなとちょっと後悔した。ご飯を食べてもやはり時間を持て余していた。しかし席を立っても行くところもないので、お茶を飲みながらゆっくりする。
15分前くらいになってようやく腰をあげる。1号館がすぐに見つからないといけないと思いちょっと早めに行ってみたのだ。それにやたら時間厳守を唱えるので時間に間に合わず免許が交付されなかったなどとなっては困るので(それはないと思うが)。すると開場には多くの人がすでにいた。
だいたい14時20分くらいだったので椅子に座って待つ。この部屋の中はとても暖かかった。満腹だったのでちょっと眠気が誘われるようだ。しかし30分になる前に名前が呼ばれた。「新規の○○さ~ん」みたいな感じで。ここはどうやら失効者や再交付の方ばかりのようだった。
窓口の女性からさっと免許証を受け取った。なんともいえない気持だ。この小さなカードを持ってるか持っていないかで運転することが許されるか許されないかが決まるのだと思うととても大きな力を有するカードなのだなと思う。
初心を忘れずに、とはよく言うが今がまさにその初心の時期だ。そのうち若葉マークを外しても、初心だけは心に貼り付けておこう。剥がれてしまわないように、しっかりと意識してハンドルを握ろう。
午後、応急救護。異常に眠い。
久しぶりに昼ごはんをしっかり食べたからかわからないがとにかく眠い。そんな中授業の冒頭で
「居眠りをしたらここから退席してもらうことになりますので注意してください」
と教官が釘をさす。ここにきて今日やったことが全て台無しになってしまっては困る。
しかし最初に始まったのはDVDだ。このプログラムは受講生を眠らそうとしてるとしか思えん。こんな昼一の一番眠い時に室内を暗くしてDVD映像を流すとは。これも一つの試練か。内容よりも起きてることに相当力を使った。
映像が終わり、少しばかりテキストに添って授業を進めていく。このあたりで応急救護1時限目終了。
5分程度の休憩を挟み、応急救護2時限目が始まる。今回は横に寝ている不気味な人形を使っての実践編だ。しかし交通加害者にならないとは限らない、加害者じゃないにしてもその場に居合わせることもあるかもしれないと思い、結構真剣にやった。
まずは『大丈夫ですか』などと声をかけたり、肩を叩いたりして意識の確認をする。
意識がない場合、呼吸を確認する。呼吸がない場合、人工呼吸を施す。その上で更に確認をする。その後体動があるかどうかを確認する。
それでも呼吸や体動が確認されない場合、心臓マッサージに入る。そういえばこのマッサージは昔学校の授業でやった記憶がある。結構難しいイメージがあったが、意外と簡単に出来た。
この辺の一通りの手順を習い、応急救護2時限目は終了。
最後3時限目に入る。ここでは効果測定と言われるテストのようなものをした。一連の流れ~心臓マッサージと人工呼吸を4セット、体動等の確認、これを135秒以内にするというものだ。人命救助に大事なことは迅速さと正確さということだ。
最初は難しいかと思っていたテストも難なくクリア。その後三角巾の説明などを受け、簡単な口頭テストをし、授業は終わった。
不愉快な思いで始まった取得時講習もようやく終わった。無事に修了書を貰えた。これを持って因縁の府中試験場までいけば免許が交付される。明日早速行って来よう。
朝5時半起床。晴れているが、まだ空は暗い。今日は取得時講習だ。住んでるのは神奈川なのだが、8時までに杉並区に行かなければならなく、こんなに早く起きたのだ。
前日取得時講習を受ける日通自動車学校から留守電が入っていた。
「明日の取得時講習に関して、朝8時半までに当校においでください。1分でも遅れたら受けられませんのでご了承ください」
1分くらいいいだろ?と思いつつも、まあ時間を守ることは大事だと思い、納得する。8時5分に駅から送迎バスが出ているということで7時55分には駅の所定の場所にて待つ。
しかし…8時過ぎてもバスは一向にくる気配がない。街は朝の慌しさに包まれている。そんな中、自分は寒空の下バスを待っている。
もしかして場所を間違っているのだろうか?と思い自動車学校に連絡する。すると返って来た言葉にびっくり。
「まだ2分ありますからそのままお待ちください」
まだ2分じゃねーだろ。もう2分しかない、だろ。普通に考えて。
で、結局バスが到着したのは3分過ぎた8時8分。遅刻に関しては別段うるさくないと思う。というかおおらかな方だと思う(自分は遅れないようにするが待ち合わせの相手が15分程度遅れだったら範囲内と思ってる)。
しかし1分遅れたらどうのという側が3分遅れるのはありえないのではないか?結局最後までこの学校は取得時講習でも常に時間に遅れて教官が来ていた。お前らが時間にとやかく言う資格はないと、これだけは先に断じておきたい。着いてすぐに猛抗議しようかと思うくらいにこれに関しては憤慨した。
前置きはさておき、取得時講習が始まる。構成は午前と午後にわかれており、午前中は普通車講習、午後は応急救護だ。受けるのは自分を含め3人。全員男子。
1時限目は高速道路に関する授業。教室は大学のような広い部屋。これが公認かぁと妙に感心する。授業に先立ち教官が
「今日はうちの生徒ではない取得時講習で来られてる方がいますよね?(手をあげさせられる)この人達は試験場で難しい試験を受け合格した優等生です」
などと妙な紹介を受ける。いや、優等生じゃないから相当苦労したのだけど…。
授業はテキストにアンダーラインを引いたり、教官が詳しく説明したりとまさに普通の授業。これを何時間もやるとなると、疲れそう…。DVD学習のなんと楽な(適当な)ことか(笑)。
2時限目は高速シミュレーター。そうそう、運転免許を取ろうと思っていた当初、このシミュレーターをちょっと楽しみにしていた。しかし通った教習所にはそんなものはなく、即車に乗り、実践だったため体験することがなかった。
しかしこれはやってみると…別に面白くもないし、しかも運転がしにくい。細かい操作が車に伝わってるのかどうかもわからないし、距離感覚も全くつかめない。これは実地に入る前の人ならためになるかもしれないが、もう実地で運転してる人にはあまり向かないのではないかと思った。
そういえば一時限目の教官が
「高速シミュレーターは実際に運転してる人は気持悪くなるかもしれない。ブレーキをかけても重力が全くかからないから変な感覚になる」
と言っていた。高速道路に乗る手順はわかりやすいが、それだけだと思った。
とりあえずなんとなく高速教習(?)は終わり。実際の高速に乗ってみたかった…。
3時限目は危険予測。とは言っても普通に路上運転だ。しかし普通の車とはちょっと違う細工がある。車の前方の映像(つまり運転手の目線)にカメラが設置されている。このカメラで撮影された映像を身ながら次の時間に危険予測ディスカッションをするという流れだ。
免許取得前の最後の練習と思えばいい機会だろう。荻窪~吉祥寺間の狭い道を運転する。ちょっと前に行った善福寺公園の近くも通った。懐かしいなぁ。
この時間は普通に運転しただけで特に何もなかった。教官が
「ここの教習生が路上に乗るとガチガチになってるんだけど、さすが技能合格してるだけあってみんなスムーズだね」
などと言っていた。スムーズじゃなくて技能合格していたらまずいと思うのだけど(苦笑)。
4時限目は危険予測ディスカッション。先ほど撮った映像を元にディスカッションをする。
とはいってもあまりディスカッションっぽくはなかった。たまに映像を止めて「ここではどんな危険が予測されますか」などと尋ねられたりしますが、半分は雑談で終わったような気がした(笑)。気のせいか?
その中で一人一人「なんで免許取ろうと思ったの?」と聞かれた。
なんで??ん~なんでだろう?とっさに
「特に理由は…発作的に」
周りの2人は仕事でとか大学生なので今のうちにとか言ってるのに、自分だけわけのわからない答えをしてしまった。教官の頭の上にクエスチョンマークが見えた気がしたので言い直して、
「あっ、強いて言えばバンドやってるんで楽器を楽に運びたいから」
と付け加えた。ん~理由としては五十歩百歩だな…。そんなこんなで4時限目は終わり昼休みへと移る。
昼ごはんは一緒に取得時講習を受けている21歳の青年とマックへ。彼は若くてガタイが良く、一見ワルっぽいのだが礼儀もしっかりしていた。話をしていてちょっと感動したのでそれに関してはK's Life で別に書こうかと思う。
後半へ続く。
ついに、というタイトルを勢いでつけてみたが、本当のところは“なんとなく”とか“もはや”この日が来てしまったと言った方が正しいかも知れない。技能には仮免でいい思い出がないので気持ちはちょっと沈んでいる(笑)。
試験が始まる一時間前に試験場についた。小腹が空いたので地下一階の食堂に行ったのだが、めちゃくちゃ混んでいた。それにあわせて、いろんなメニューの匂いが混ざりあっていてどうも食欲が薄れてしまった。やはり飲み物だけにしよ…。
外は涼しく気持ちのいい空気だったのでそこで待ったりとしている。先月携帯にダウンロードした着うたフルを聴きながらぼーっとしていた。MISIAの曲をたくさんダウンロードしたのでそれを聴く。
『K.I.T』は気分を盛り上げてくれる。『つつみ込むように…』や『The Glory Day』は前向きになれる。『飛び方を忘れた小さな鳥』は落ち着かせてくれる。どれもいい曲だ。
時間が近くなり、待合室へと入る。若い女性から初老の男性、白人から黒人、サラリーマン風からヤンキー風まで、まあこの小さいハコの中にいろんな人が集まったものだ。
まずは説明が始まり、ひと段落するとすぐに試験に移る。自分の乗る車は一人欠席だったので三人で乗ることになった。順番は二番目だ。
一番目は白人の女性だ。免許持ってない自分が言うのも変な話なのだが、この人は公道を走るのに慣れてなさ過ぎると思った。スピードがとにかく上がらない。だいたい平均20km/h~30km/hで走っている。受からないだろうなと思っていたが、一応自主経路までは進んだ。
二番目は自分である。少々緊張気味にも試験官に挨拶し、車を走らせる。意外と車が渋滞していた。一度指示を間違えそうになったがなんとか指示走行はクリア。自主経路へと進む。
この自主経路。簡単なものなのだが、何度か試験官に指示をされた。これは確実に減点になっているのだろうなと思いつつも、考えすぎるとミスが大きくなるのでとりあえず前向きに集中する。
車を停め、特に寸評もなく次の人の試験に移った。終わったあと試験官が運転して所内へ戻ってきた。
すると最初の外国人だけ下ろされ、車内に二人だけ残される。つまり最初の人は不合格で二人は残ったということだ。そして車内で試験官が一発目に放った言葉。
「点数が余裕がある人とぎりぎりの人がいるけど、どっちがどっちだかわかる?」
と僕の方を見ていってきた。そりゃどう考えてもあたしでしょ。試験官は「ぎりぎりだから気をつけなよ」と言いたげだった。もちろんそんなことは言わないのだが。府中の試験官はこういう人間味のある人が多いような気がする。
方向転換・縦列駐車は二時限教習を受けたのだが、正直自分の物にしたとは思えていない。それでもここまできたら合格するしかない。でも…縦列は嫌だなと内心思っていた。
課題は…方向転換!しかも右方向に入っていく比較的簡単な方!順番は自分が先だったので乗り込み試験を始める。。
やはり…体も頭もぜんぜん覚えていない!もはや自分の感覚を頼ってするしかない…。
バックをさせる…すると右側がかなりあいてる!…これは乗り上げるんじゃないか!?とひやひやしつつも後ろに下げていく。なんとか乗り上げなかったようだ!しかし少々左によせすぎている…ここで乗り上げてしまいそうだが大丈夫だろうか…?
ええい、行ってしまえ!ということで行ってみると…脱輪なく通れた!ミスがなかったのだ!残りの人が終わって待合室に戻され、合格予定を言い渡された…。
自信などまったくなかったのだけど…どうやら合格してしまったようだ!
あとは取得時講習を受け、修了書を持って府中に来れば免許交付になるのだ。ついにここまできたのかと感無量…。
講習の予約を公認自動車学校で取り、帰ってきた。もうすぐ自由に公道を運転できるようになるのかと思うととても不思議な気分になった。
仮免合格以来、久しぶりに府中試験場に来た。本面技能を受ける前に学科を合格しなければならないのだ。
学科試験、さらさらと勉強はしていたのだが、前日までの模擬試験の自分の点数を見るに、確実に合格するという自信は欠片もなかった。だいたい85点~95点の間をさまよっているのだ。合格率は4割といったところだろうか。
正直試験を少し伸ばそうかと前日まで思っていた。わざわざ試験場まで足を運ぶならもう少し自信がついて確実に合格できる時になってからでも良いのではないかと思ったからだ。
しかしこれ以上先延ばしにはできないという気持ちが勝り、落ちたらまたくればいいと「あたって砕けろ」精神で突入した。
しかし仮免に比べて問題は余計に難しくなっている(いや、ひねくれてるの方が正しいか…)ような気がする。前日は学生時代以来の徹夜でテスト勉強をした。もっと前からじっくりやっておけばよかったと後悔した。
空は晴れていてすがすがしい朝だった。勉強はしていなかったものの、技能試験の時のような重々しい気持ち(笑)にはならなかった。なぜなら学科試験は予約が要らないので落ちても次の日にまた受けられるからだ。技能の場合は二週間待ちは当たり前だからそれに比べれば楽なものだ。
試験場にたどり着くとまず適性検査と言う名の視力検査を行う(と仮免学科の時も書いた気がする・笑)。ちなみに聴力は検査員の声が聞こえてるということでOKなのだそうだ。
仮免の時に非常に困った視力検査も眼鏡という文明の利器を利用しなんなくクリア。目が見えるって良いことだ。
その後、試験会場の席に着き前日の(というか数時間前の)勉強の続きを始める。とにかく模擬問題を解きまくった。朝のいの一番で入室したので試験開始までは割りと時間が余っているのだ。
その後試験官が入り、必要な物以外はかばんの中へとしまう。不安だ。とにかく不安でたまらない。問題がいっせいに配られ、試験が開始される。
とりあえずすらすらと解いていく。しかしまず合格の第一歩はあせらないことだ。時間はたっぷりあるから問題は最後まで読むことを大事にした。昔からの悪い癖なのだが、途中で問題を推測して答えてしまう癖があるのだ。なのでどんなテストでもケアレスミスがとにかく目立つ。それを防止するだけで合格へは大きく前進する。
わからないところは後に回す。わかるところを先に解いてわからないところは後でじっくり考えるためだ。最後まで終わった時点でわからない問題、五問程度に取り掛かる。どうしてもわからないところは、自分が思ったことの反対を書いた(笑)。模擬試験では必ず間違っていたから逆にすればあたるという、ちょっとギャンブルだ。
それが終わってからは一気に見直しをする。見直しというか解きなおすと言った方が適当かもしれない。そこで間違いを2~3問見つけた。ゆっくり問題を読んでいてもこれだから、自分の落ち着きのなさが嫌になる。
見直しを二回したところで時間終了。部屋を退席する。
終わったあとの感想としては「次いつ受けるかな」だった(笑)。やはりちょっとこれで合格は無理があったかなと。地下の食堂&喫茶店に行き、ブレンドコーヒーで一休みする。日差しがとても暖かい。ここにくるのも随分慣れたものだなぁとちょっとこの数ヶ月を振り返ってみたりした。
合格発表の時間が来た。先ほどの試験会場に戻り、数分待つとまた先の試験官がやってくる。例のごとく室内は暗くなり、電光掲示板に合格者の受験番号が表示される。
すると…
…
…あった…??
…
…あった!!
なんと合格してしまったのだ!
これにはさすがにびっくりした!本当に微塵も合格すると思っていなかったのだから!!
発表が終わるとだいたい半分強の人が退席していく。つまり不合格だったのだ。自分もその境目にいたのだろうなぁと思うと「次がんばれよ!」と応援したくなった。
その後、本免と仮免、そして修了書を持った公認教習所に通ってるものに分けられて説明される。本免で技能を受ける人で合格したのは4人だけだった。
ついに技能試験手前まできた!
今日は最後の路上教習となる。朝からなんとなく嫌な予感がしていたのだが…。
見事的中。一番合わない教官に当たってしまった。若い教官で僕よりも少し年上なくらいの若い人である。
何が嫌かというと、教え方がどうもうまいと思えないのだ。教えてる自分に酔ってるように思えて仕方がないのだ。
ま、そんなこと愚痴っていても仕方がないし、三時間一緒にドライブしなきゃならないのでうまくやっていこう。
そして教習車を見ると…そこにはジャガーが!!いや勘違いしないでほしいのだけど、高級車に乗れるのがうれしいのではなく、普通の車に乗せてくれよ、という気持ちである。「ピューと吹くジャガー」は好きだけど車のジャガーには別段興味はない。
シートの感じからブレーキの感覚までまるで違う。レバーはボタンではなく段式になっている。そして極めつけに違ったのはウィンカーとワイパーだ。逆になってる。
右左折するときに何度ワイパーをまわしたことか!!
それもまた仕方がないのでなんとか教習を始める。とにかく教官の皮肉なのかギャグなのかわからない言葉がどうも疲れてくる…。
教習中の教官の一言。
「そんな緊張しないでいこうよ~。これで彼女なんて乗せちゃったらもっとガチガチになっちゃうんじゃないの?」
…ちがわい!あんたがいるからリラックスできんのじゃ!
終わったとき、絶対試験合格しようと心に決めたのだった。
仮免以来久しぶりの指扇コースへとはるばるやってきた。第二段階での所内の練習というと縦列駐車と方向転換だ。
試験では路上で試験官が指示するコースが約2.5km、自主経路が約2km。終わった時点で70点以上ある場合、所内にて方向転換か縦列駐車の試験がまっているため、その対策もしなければならないのだ。
今日の教官は数少ない女性教官だ。年齢はまあまあ上な感じだ。よくおばさんドライバーなどと馬鹿にしたりするが、教官だから当然かもしれないが、キビキビとしていてそんなイメージは微塵も感じなかった。
まずは方向転換から行う。とりあえず言われたとおりにやってみた。その後自分で試してみる。
一応ちゃんと入るし、方向転換もできる。しかし、なんだかよくわからず成功してる感がある。そういえばクランクもそうだったのだが、これなら少しミスをして覚えたほうが確実に良いと思う。所内でなんとなく通れてたクランクが仮免試験の時はばっちり失敗したし。。
路上の教習は一日二時限とってあるが、所内は一日一時限だ。あまり時間もとっていられないのでとにかく早くコツをつかもう。それだけに集中していた。
何度かやったあと縦列駐車をする。この縦列駐車、免許持ってる人で自ら「苦手」と公言する人に何度も出くわしている。ネットで免許関係調べていても苦手な人が多いようで、どうやら難関と思ってよい(?)ようだ。
これも教官はいろいろとポイントを教えてくれる。窓に○○が見えてきたら切ってとかなんとかそういうの。しかし縦列はどうも方向転換に比べてうまくできない。何度か「これで大丈夫」と言われたが、どうも納得できない…。
府中のコースの縦列は指扇のコースよりも大きいので大丈夫だとも言うのだが…。とりあえずまだ後一回所内の教習は残っているのでそのときにでもまたしっかり練習しよう。