建国記念日は、ゲストの３人も別々に行くところがあり、ログさんも仕事があったので、
一人で、タンジョンパガー駅（鉄道）で開催されているHermèsの展示会へ行ってきました。

エキシビション会場は、2011年6月30日に廃止になったタンジョンパガー駅。
当時は、マレー鉄道の一部としてマレーシアやタイへ入国できていたのですが、
同年7月の移転、そしてマレーシアとの領土問題の関係に伴い、
今やタンジョンパガー駅は歴史的建造物に指定されています。

以前、タンジョンパガーのParco Cafeへ行った帰りに、「もしや、これは」とログさんと反応を示したものの、
バブル崩壊時にできたもの（シンガポールではありえないけど）と勘違いしてしまい、見事にスルー。
少し勉強してから行くと、「ほほ～なるほど～」といっきに見方が変わりました（苦笑）

エキシビションの題名も2012年のブランドテーマである「The Gift of Time」、
既存の会場でよりも、時間を越えて現代に残り続けるタンジョンパガー駅で開かれる方が
一層趣が高まるのを感じますね^^

さて、ここから記事の最後まで各部屋の紹介を綴らせていただくので、
実際のものを目にされたい方はネタバレになりますので、ご注意くださいね。
尚、エキシビション詳細については、下部に記載していますので、悪しからず～。

エキシビションは駅舎で催されています。
駅のアーケードをくぐり、屋内に入ると、特設会場が見えてきます。

駅構内にも絵画が飾られていて、管理さているのか、とても綺麗です。
白い壁に淡い絵、鮮やかなエルメスの色が融合し、既に”Time”が感じとれます。
普段も無料で解放されいてるので、今も静かに佇むタンジョンパガー駅を味わうのもいいですね^^☆

エキシビションは色々なテーマに分かれていて、テーマと同じ数だけ小部屋が作られています。
今回のエキシビションは、エルメスと長年コラボしている米国人アーティスト；
Hilton McConnioにより手がけられているとのこと（Mangosteenより）。
同氏は銀座のMaison Hermesも担当されているようです。

オープニングは、エルメス創業の基盤でもある馬具を表す馬とロゴ。
円の中央の馬に光を当て、時間の経過を表しているそうです。
各部屋には案内役の方（きっとエルメス社の社員さん）が詳細に説明をしてくれるのですが、
オープニング間もなく、案内役の方の鮮やかなスカーフに目が釘付け☆

２番目の部屋では、エルメスの哲学や美学について垣間みることができます。
エルメス製品の作られる行程などが映像で紹介されているので、ここで少し長居してしまいそうです。

それはさておき、エキシビションの２番目の部屋、展示についての説明のされる際、
小物に限られますが、腕時計と携帯の入れ物として下写真のミニポーチが全員に渡されます。

エキシビションのテーマ；"The Gift of Time"に基づき、私たちが普段、時間を確認するために使う腕時計や携帯を収めてから、McConnio氏が表現する「時間」をより強く感じてもらいたいという思いがあるためです。

バッグの包装用みたいな生地だけど、他にも使えそう。
コラボエキシビションのためか"Hermès"のロゴは入っていないようですね．．．。

３番目の部屋では、馬具が展示されています。
当初は馬具工房であったエルメスも、乗用車の発展に伴い、皮革製品を中心にビジネスを移行。

皮革製品に着手し始めたのは、創業者の孫。
子楽孫退とは言いますが、三代目は時代を読むことに長けていたんでしょうね．．．。

４番目の部屋は、エルメスの食器。
エルメスの世界観を物語る鮮明なカラー。
全体的に照明が強く光っている部屋なので、食器がますます魅力的に見えますね。

あ。上写真に写っている写真を撮られている方は私ではないですよ～。

そして、５番目の部屋は、こちらももちろん”Time”を表現しています。
こちらには、３つのレザーバッグが展示されているのですが、
左右に展示されている同じ色のバッグよく見てみると、左は使われたもの、右は真新しいものでした。

どうやら、真ん中にある緑のバッグが振り子時計の振り子のように時間の経過を表しているとのことです。
全然関係のないことですが、前職の上司の10年以上使い続けている年季の入った鞄を思い出しました。

そして、そのバッグの向いには、猫が描かれた扉がありました。
この部屋が一番可愛いですね^^♪

一見、大きい部屋に見えるのですが、左右に鏡が設けられてリフレクションが映されています。
これは、時代に応じて変化をするエルメスを象徴しているとのこと。

また、手前には、レザーでできたトリがあり、猫の視界にピッタリと入っています。
こちらも、ターゲットの動きに応じて機敏に動くスピードを表してるとのことです。

また、このモザイクで気付かれた方もいらっしゃるかと思いますが、扉に描かれた猫の画材は、革。
次の部屋には、この扉を押開けて進むのですが、その際に様々な革製品の一部；
つまり、エルメスのたどった時間に触れることができます。．．．と解釈する私です^▽^;

６番目の部屋で少し休憩し（暗い部屋で、ソファが置かれている）、７番目の部屋へ。
こちらでは、案内の方の説明が終わっていたので、コンセプトが分かりませんでしたが、
可愛くアレンジされた商品が並んでいました。

カメの甲羅の上にデジタルのハト時計ならぬものを発見。
５分単位で”ハト”が出てくるのですが、ここはエルメスなので、馬がポッポー♪と出てきていました^^

あっという間ですが、この部屋を抜けると、オープニングの部屋に戻ってきておしまいになります。
オープニングのところにゲストブックがあるのですが、こちらは観賞後に記入するようになっていました。

エルメスの色が各部屋に一面に彩られ、非日常的な刺激を味わえてとても良かったです。

エキシビション会場の真となりには、カフェなども展開されています。
地元のお店でない露天も出ていて、夏祭りの屋台みたいに並んでいました。

普段は、食堂のようになっているのか、オフィス街からランチをとりに来られる方がいるようです。
プラットフォームからは昨年まで使用されていたタンジョンパガー駅の線路にも降りることができます。

こちらは、POPAGANDA LLPというアイスキャンディーのお店。
Bedok（3017 Bedok North Street5 #03-33 Gourmet Eat Kitchen）から出店されているんですね。

こちらは、お隣のお菓子屋さんのレトロな飾り物。

エルメスカラーにされているのか、テーブルも可愛いですね。
日差しを遮ってくれるのが一番有り難い点なのですが、きっと電車をモチーフにされているんだと思います。

私は、The U Cafe（展示会期間中、正午～20時）でYuzu Sodaをお願いして一息。
いや～、その日もログさんと一悶着があったので、ソーダでリフレッシュできました。
ふ～．．．。ケンカが趣味なの～？！とプリプリする私こそがその原因なんですが．．．。も～！！
こっちの話。こっちの話。

だいたい、１時間余り滞在していたでしょうか。
帰り道には、少しだけお客さんの行列ができていました。

歴史的建造物のタンジョンパガー駅舎内で開催されるエルメスの時空を伝えるエキシビション。
見かけは関連性が薄いように思いますが、時間を表現する会場としては最高なところですね．．．。

シンガポールでの開催の前に香港で、シンガポールの後はリール（フランス）で
このエキシビションが開かれるようですが、きっとコンセプトに応じた会場が選ばれているのでしょうか。

また、エキシビションの案内をされる方々が装われた様々のスカーフもとても魅力的でした。
皆さん、巻き方が違うので、個人的にはエキシビションと同時に巻き方も教示してもらいたいくらいです

お客さんの中にも、エルメスのバッグを持って出席されている方がいらっしゃったのですが、
その方もとても素敵でした。

今日のエキシビション
The Gift of Time -Hermes- at Tanjong Pagar Railway Station
日程；開催中～８月12日
時間；午前11時～午後9時
場所；タンジョンパガー駅（鉄道）MRTじゃないので、ご注意を^^☆
住所；30 Keppel Road
料金；無料
案内人の言語；英語
HP；http://lesailes.hermes.com/na/en/the_gift_of_time_sg?&xtor=SEC-1072
軽食；あり（駅構内に位置しています）
所要時間；約１時間

＜参考＞
The Gift of Time（popbee）；http://popbee.com/tag/the-gift-of-time/
Youtube；http://www.youtube.com/watch?v=vL2K1I6R9Dc&feature=player_embedded
タンジョンパガー駅について（Singapore Navi）；http://singapore.navi.com/miru/41/
エキシビションについて（Mangosteen）；http://www.mangosteen.com.sg/mimiyori/event/kiji3663/

耳寄り
タンジョンパガー駅（鉄道）近くに位置するレストランParco Cafe；
少し歩きますが、Wi-Fi完備で便利です。
http://ameblo.jp/menglala/entry-11271261002.html

The Gift of Time by Hermès at Tanjong Pagar