メキメキと免疫力を高める!インフルエンザも撃退する免疫力アップの秘訣 -6ページ目

免疫もトチ狂ってしまいましたとさ@アレルギーの話(最終話)

【免疫の話あれこれ】免疫もトチ狂ってしまいましたとさ@アレルギーの話(最終話)


最終話と仰々しく書いてみましたが、大したオチは用意していません^^;


でも、アレルギーと一言で言っても色々なタイプがあるという事を知ってもらうために書きました。


1話はこちらです。


2話はこちらです。


3話はこちらです。



●Ⅳ型アレルギー


初めて外敵(抗原)が侵入してくると、対応がうまくできないT細胞ですが


一度敵を知ってしまうと、次にやってきたときに即座に反応します。


こういうT細胞を感作T細胞と呼びます。


この感作T細胞が抗原と接触すると、マクロファージを活性するような成分などを分泌するのですが、それが正常な細胞に害を為すアレルギーがこれにあたります。



感作T細胞とは活発化したT細胞と言い換える事も出来ますので



「はりきりすぎちゃった!」っていうアレルギーですね(笑)



これも笑い事じゃありませんけど^^;


分かりやすくするため敢えてこういう表現使ってます。


かえって分かりにくいでしょうか・・・^^



ちなみにこのタイプのアレルギーの例は「金属アレルギー」や「漆にかぶれる」というものが該当します。


Ⅰ型と違い、遅延型の過敏症と言われています。




これで大体アレルギーって色々タイプがあるんだな~ってのが分かっていただければとても嬉しいです^^



年齢によってシステムが変わる?!@免疫力の変化

【免疫ってこういうヤツ】年齢によってシステムが変わる?!@免疫力の変化



年をとると、免疫力が低くなる・・・とよく言われます。


ところが、最近では免疫力が低くなるというのは誤りであるという考え方に変わりつつあります。



ウィルスやなんかを撃退するリンパ球(B細胞やT細胞など)は確かに減ります。


ところが、ガン細胞や細菌を攻撃する顆粒球は年と共に活発になっています。



若いうちは活発に動き回るので、ウィルスなどの外敵に備える必要が大きいので外敵に備える力(リンパ球系の免疫)を強くし、


年をとると、老化して傷ついた細胞の処理など内部の異常に備える必要が大きくなるために内部に備える力(顆粒球系の免疫)を強くする


という意味があると考えられています。


つまり年齢とともに、外部に対抗する力→内部を見守る力


に免疫システムが変化した。という考え方も出来るという事です。



だけど、最近では年配の方も活発だし 若くても引きこもってる人もいてどうなんだろうって気もしますけどね^^;





免疫の学校@胸腺

【免疫ってこういうヤツ】免疫の学校@胸腺


免疫細胞は骨髄で生まれます。


生まれた免疫細胞たちは、実はまだまだ赤子同然でしかありません。


そんな免疫たちを鍛え、育てる場所が体内にあります。



心臓の上にこぶし大の細胞があります。


心臓もこぶし大と言うから、結構大きな細胞です。


その、免疫細胞たちを鍛え、育てる学校は・・・・・・!!



・・・・・なんと!!!・・・・





かなりひっぱりますが・・・・






胸腺です(笑)



この胸腺で免疫細胞は鍛えられ、免疫ファイターズ(私の造語)となって数々の敵と


戦う戦士となる訳です!!



ところで、この胸腺。もとは魚のえらだったそうです。



魚はえらで酸素をこしだしているので、雑菌などが体内に入らないよう防御する必要があったのです。


それが陸上で生活するようになって、免疫機能に特化した細胞、胸腺へと進化していったそうです。



進化というのは凄いとしかいいようがありませんね^^

免疫もボケる?@アレルギーと自己免疫疾患の違い

【免疫の話あれこれ】自己免疫疾患とアレルギーの違いは何でしょう?



いきなりクイズ形式です(笑)


最近、自己免疫疾患とアレルギーの記事を立て続けにお送りしていますが・・・



アレルギーも自己免疫疾患も 免疫の影響で起こる病気です。



ですが、似てる様で微妙に違うということを書きたくて記事にしていました。


違いを簡単に書きます。



●自己免疫疾患


自分自身の細胞を抗原(敵)と勘違いし、攻撃することによっておこります。



●アレルギー


外から侵入した花粉やウィルスなどに反応して攻撃したが、そのさい誤って自分自身の細胞を攻撃してしまうのがアレルギーです



つまり、抗体にしてみれば事故のようなものがアレルギーという事で


完全にボケちゃったのが自己免疫疾患という事です。



老化するほど自己免疫疾患に陥りやすくなるそうです。


免疫細胞の痴呆症みたいなものですね。

免疫もトチ狂ってしまいましたとさ@アレルギーの話(第3話)

【免疫の話あれこれ】免疫もトチ狂ってしまいましたとさ@アレルギーの話(第3話)


第1話はこちらから


第2話はこちらから



●第Ⅲ型アレルギー



第Ⅰ型は花粉症に見られるアレルギーでした。


抗体が脂肪細胞と顆粒球と協力して抗原(敵)をやっつけようとしたら


まわりの迷惑考えてなかったよ。っていうウッカリさん(笑)


第Ⅱ型は、細胞にくっついた抗原(敵)を攻撃するさい、細胞も敵と認識して攻撃しちゃったウッカリさん(爆)



実際は笑い事じゃないんですけどね。重筋無力症なんて筋力が低下してしまいますが、


それも間違って攻撃したからです。


最悪亡くなってしまうケースもあります。


長くなりましたがⅢ型アレルギーの説明をします。



抗体が補体と呼ばれる酵素と結合してパワーアップします。


そして攻撃するため抗原と結合しますが、その状態を免疫複合体と呼びます。



その免疫複合体がくんずほぐれつの状態のまま血液を流れ流れ、


あちこちに被害を与えるアレルギーです。




こいつも周りの迷惑を考えないタイプです^^;



関節リウマチはこのⅢ型アレルギーに属します。






それではまた続きます。


次が最終回です^^