緒形拳さん遺作「風のガーデン」
緒形拳さんが“命を懸けた”遺作『風のガーデン』
初回視聴率は20.1%
肝がんのため5日夜に亡くなった俳優・緒形拳さんの遺作となったドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)の第1話が9日に放送され、ビデオリサーチの調べで20.1%の視聴率(関東地区・番組平均)だったことが
10日(金)わかった。
倉本總が脚本を務め、緒形さんの息子役を中井貴一が演じる同作品は、人間の生と死がテーマに
描かれている。 海外で緒形さんの訃報を聞き、8日に緊急帰国したという中井は放送の日の朝
ニュース情報番組『めざましテレビ』に出演 「先輩が自分の人生を懸けて、番組を永遠のものに
してくれた。その放送日には自分がいなくては」 と思いを語った。
また、同作品には父(緒形さん)と勘違いされた息子(中井)が面会するというストーリー上、重要な
意味を持つシーンがあり、その撮影時に「OK」の声がかかった瞬間、まさに精魂尽き果てた様子の
緒形さんが椅子にうずくまってしまったというエピソードも明らかに。
文字通り“命”を懸けての撮影現場であったことをうかがわせる。
緒形さんは同作品について「中井貴一の代表作となる」と語っていたという。
この言葉を受けて中井は「僕は今回の『風のガーデン』は緒形さんという俳優の代表作だと思っています」と
声を震わせながら、こう続けた。「(緒形さんの)芝居が素晴らしかった。僕たち(出演者がスタッフ)は緒形さん
によって動かされた」。
参考資料=(オリコン)