よく見えないと言えばこんなことがあった。

担当の作業療法士さんとのリハビリの時間。
リハビリの時間が終了し、リハビリ室から病室へ帰る時だった。
テーブルに着いてリハビリを終え、二人で席を立ち、出口方向へ向かおうと2、3歩歩いた途中、作業療法士さんが何かを思い出し、ちょっとこのまま待っていて下さい、すぐに戻ってきます、と。
彼女は自分の進行方向とは反対の方向に行って何かの用事に向かった。
自分はその場で進行方向に向いたまま立ち止まり待った。
そして十数秒して彼女は戻ってきて自分の右側を追い越し、進行方向に歩いて行った、と思った。
また4、5歩歩いて立ち止まり、しゃがんでそこに居た患者さんの靴か装具に手を貸しているような動作をした。
自分は彼女がその患者さんの様子に何か困っている様子を察して手を貸しているように映ってしまった。
自分が見ているのは彼女の後ろ姿だけだ。
自分はその作業を待った。
今はその患者さんのフォローをしているのを少しだけ待っている時間なのだと思った。
そうしたた自分の後ろから聞き慣れた声の〇〇さーん、と自分を呼ぶ声が。
その声の方向を見ると自分の担当の作業療法士さんだった。
自分は知らないスタッフさんに着いて行ってしまったのだった。
担当の作業療法士さんは少しだけ慌てた様子で自分を追いかけてきた。
びっくりしましたよ、〇〇さんが居ないんで、と。

同じような容姿に同じ制服。
自分の目には間違い探しのような場だ。
視力自体はそこまで悪くないが、一瞬で見分ける事が困難な視野になってしまった事に少しだけ落胆した出来事だった。

その後は作業療法士さんと楽しく会話しながら病室まで送ってもらった。