これまでMRIは3回くらいは検査したことがあった。
CTは2回で、この度の心臓手術で術前検査と術後に麻痺を訴えて急遽撮ったとされる。
なのでCTは計4回になる。
この入院でMRI検査をすることになり、担当看護士さんから予定が伝えられた。
リハビリの予定と重ならないよう調整された予定だ。
特に注意事項は言われていない。
自分の身につけている物で金属がなければいいことくらいは以前から知っていた。
少しだけ気にはなっていたが深刻には考えていなかった。
直前までは、、、。

自分は特に閉所恐怖症とは認識していないが、あのMRIの中で目を開けたことがない。
狭い中で縛られ全身がすっぽり入った状態で目の前に壁があることを想像すると恐怖でじっとしていられないだろう。
それを見ないように目を閉じている。
目さえ閉じていればこれまでクリアできていた検査だ。
機器によって音も大きかったり、気にならなかったり。
ここの病院のはどうだろう。
少しだけ不安な気持ちになるが、これまでの経験があったので、さほど深刻には考えていなかった。

先日のように看護士さんが予定時刻で呼びに来てくれる段取りだ。
予定通りリハビリ時間を避けて看護士さんが来てくれた。
じゃいきましょうか。
一緒にMRI検査室まで案内された。
入院していても院内を自由に歩き回ることはないので、今だに建物のレイアウトが分からない。
看護士さんに着いて行くだけた。
検査室の前で待つよう言われ、看護士さんは去っていった。
また迎えに来てくれるので安心している。
ほぼ待つことなく検査前の準備にかかるよう指示された。
着ている服を脱ぎ、検査着に着替える。
この時、身に付けている物が無いように言われた。
体の中にあれば言ってください、と。
ここで自分は思い出した。
心臓手術では心臓に輪っかの様なものを入れると。
主治医の話を思い出し、自分には何かが入れられていると今思い出した。
この輪っかのようなものの素材を聞いておらず、自分は一瞬で怖くなりスタッフさんに伺った。
それはスタッフさんと話ができるタイミングが検査の直前になり、目の前にはMRIが鎮座している。
スタッフさんが自分に手を添え検査にかかれるよう段取りを進めている。
そんな状況下での質問になってしまった。
まずい、この人たちは自分には何も問題ない体と思い込んでいる。
金属だったらどうなってしまうのか。
スタッフさんに尋ねてみた。
奥の方で、金属なら発熱します、と別のスタッフさんがサラッと教えてくれた。
こちらの不安をよそに検査の準備を進めていきながら自分は訴えた。
心臓手術をして輪っかのようなものが入っているらしんですけど大丈夫なんですかね、と慌てながら尋ねた。
奥のスタッフさんは、あぁそれね、という感じの表情をして頷きながら、大丈夫です、とさらに準備を進めた。
自分も構わずMRIの台に横になるよう言われた。
本当に大丈夫なのか。
MRIが稼働中、輪っかが発熱して心臓が火傷をしないか怖くなった。
心臓って熱さを感じれるのか。
恐怖の中、検査が始まった。
大丈夫、その一言を信じて目を閉じて時間が過ぎるのを待った。
ここのMRIは大きな音がする。
これまでで一番大きな音だ。
音楽もかかっている。
MRIの音を紛らわす為だろう。
B’zの曲だ。
しばらくして少しだけ眠ってしまった。
怖いと思いながら、よく眠れたもんだ、と我ながら思った。
20分ほど経ったか、終わった。
何事も起きなかった。
スタッフさん、あなたは自分のような患者も把握して凄いなと感心した。
無事心臓が火傷することなく生還できて安堵した。