同じ病室の患者さんとの挨拶を済ませ、次は退院にあたりスタッフさんとの話しだ。
外に出られるよう入院時に着てきた服に着替えた自分は、どこか清々しい気分だった。
看護士さんに案内されてエレベータ前の個室で待つよう言われた。
妻が部屋の前で笑顔で待っている。
やっと帰れるね、とと言ってくれ、嬉しくてたまらなかった。
入院中の荷物をまとめた台車を転がして部屋に入った。
ここに入院する時に同じく説明を受ける際に使用した部屋だ。
4畳くらいしかないような狭い部屋で、4人が話せるテーブルと椅子がある。
定刻通りスタッフさんが入ってこられた。
まずは薬剤師さんとの話だ。
すごく小柄で全てのパーツが小さな、とても可愛らしい女性だ。
入院中に自分のクスリの件で病室に2度来てもらったことがあるので、これで3度目の対面だ。
自分に出されていた血液をサラサラにするクスリのワーファリンについての説明をされた。
入院中もずっと服用していたが、退院後もしばらくは続けるようだ。
ほんの1ヶ月分と短い期間だ。
自分は僧帽弁閉鎖不全症という病気で整形手術を受けたが、手術により脳梗塞を起こした経緯で、血液をサラサラにするクスリを点滴と、その後服用で対応してもらっていた。
それが目の前にある日数分で解放される。
やっとまた一つクスリを減らせる。
ただ、注意点があるとの事で、奥様もよく聞いといて下さい、と薬剤師さん。
食事の食べ合わせにより、くクスリの効果が発揮されなくなるので、この後の管理栄養士の話もよく聞いて下さい、と続けた。
服用にあたり注意事項がまとめられた手引きがあり、服用している事を相手に伝える必要がある場面もあるという。
他には怪我などの出血を伴う事が起きないように十分注意するように強く言われた。
切り傷などは分かりやすいが、内出血の場合が怖いという。
特に頭の打撲等にはくれぐれも注意するようにとの事だった。
ワーファリンとはなにやら厄介なものだなという印象だ。
とても丁寧な説明で30分ほどで終わった。
続いて管理栄養士さんとの話だ。
この方も入院中、一度話をした事がある。
循環器の病院でもそうだったが、入院中、体重が減っていったり、食事の量が足りない、お腹が空くなどと看護士さんに相談したことがあり、その時にこの管理栄養士さんが対応してくれていた。
少し鼻にかかった声で、とても明るいハキハキした方だ。
早速食事の話だ。
ワーファリンを服用している時の食べ合わせに注意が必要な食材がズラリと記された小冊子がある。
特に注意すべきは緑色の野菜が中心だ。
あれもこれも記載されており、野菜のメジャーな品種はどれもこれもNGとなっている。
普段食べられるものがないくらいだ。
妻も、えー難しいですねー、と困っている。
好き嫌いなく何でも食べる自分は、食材に制限がかかることは辛いとだと思った。
なにかの病気にかかり、食事制限がかかる年齢や体の状態になることは、こういう事なんだなとも考えてしまう。
全く食べてはいけないということはないらしいが、食べてもほんの少しの量で、とも付け加えられた。
これまでの入院で、どれだけ考えられた食事が提供されていたかを思い知らされた。
ここの食事は品数が多く、薄味で本当に美味しかった。
これまでの食事を思い返さずにはいられなかった。
クスリについては自分にはこれだけだ。
次は相談員さんだ。
ここの入院費のや今後の療養、通院、傷病手当金の手続き方法、主治医の診断書等の件だ。
これまでの話で一度に多くのことを聞き理解していこうと頑張ってきたが、既に頭がいっぱいだ。
ここからの相談員さんとの話は妻が積極的に聞いたり質問したりしてくれた。
傷病手当金については、入院で休んで2ヶ月が経過しており、過去に病気や」怪我で休んだものについて申請できるという。
見込みの日付ではなく、過去の日付についてだけ手続きが出来ると説明があった。
傷病手当金の利用は初めてで、こういう事態になり初めて詳しく知る制度だ。
本来は利用しない事が良いのだろうが、不本意ながら病気や怪我で仕事を休まざるを得ない人への救済する制度は本当に有難い。
取り敢えず主治医からは2ヶ月の通院リハビリが必要との診断書が出ており、この間はしっかり自分の状態に向き合っていればよさそうだ。
傷病手当金は、最長1年6ヶ月受け取る事が出来るという。
果たして自分はどれくらいの期間療養する事になるのだろうか。
世間で言われている1年半休んでお金もらってというのは、この事なのだ。
そしてこの診断書は勤め先に提出し、患者、病院、勤め先の3者が傷病手当金の申請に関わるという。
この取り敢えず2ヶ月の通院リハビリが必要で自宅療養になる事を勤め先に連絡し了承を得る必要があるとの事だ。
この場で勤め先に自分のスマホで電話をかけることになり、早速かけた。
この時は復職する気持ちは無く、傷病手当金の需給の為、引き続き勤め先に在籍しておく必要があるので療養のお願いをした。
色々あっての事だった。
勤め先に退院の一報と、取り敢えず2ヶ月の療養の了承を得て電話を切った。
続いて妻は自分の気持ちを知っているが、療養がいつまで続くか分からない中、不明な点を相談員さんに尋ねてくれた。
ここまで2時間近く経過しており、少々疲れが出てきた。
相談員さんとの話はしばらく続き、こちらも納得出来た状態で終える事ができた。
最後に担当の看護士さんが来てくれ、今後の通院リハビリの事などを説明してくれた。
この看護士さんや、このフロアのスタッフさんとは一旦これでお別れだ。
この入院病棟には、もう入る事はないだろう。
今後は主に上のリハビリ室での利用になるとの事だった。
入院というかたちでは一旦これでひと区切りだ。
次は外来患者としてここにお世話になる。
以上。
いよいよこれで本当に終わりだ。
席を立ち、荷物を移動させながら部屋を出た。
目の前がエレベータで、少しだけ歩きボタンを押し、ドアが開くのを待った。
背後でざわつきがある事に気付き振り返るとスタッフの皆さんが横一列に並んでいた。
お元気でー、と笑顔で手を振ってくれるスタッフさん。
自分も笑顔で返し、本当にありがとうございました、と頭を下げた。
すぐくエレベータは止まり、ドアが開き、乗り過ごすわけにもいかず、十分挨拶が出来ないままエレベータに乗り込んだ。
そしてドアが閉じるまで手を振りお礼を繰り返した。
嬉しい。
退院できて嬉しい。
けど少し寂しい。
ちょっとだけ複雑な気持ちだった。
1階に降り外へ。
清々しい。
スッキリと晴れ渡っていい天気だ。
リハビリ散歩で出ていた外の雰囲気とは違い解き放たれた感じだ。
が、すぐに向かいの病棟の受付に行き、退院手続きをする。
全て妻にお任せだ。
長い待ち時間に手続き。
結構いい時間になったな。
さぁ、もう帰らせてくれ。
外に出られるよう入院時に着てきた服に着替えた自分は、どこか清々しい気分だった。
看護士さんに案内されてエレベータ前の個室で待つよう言われた。
妻が部屋の前で笑顔で待っている。
やっと帰れるね、とと言ってくれ、嬉しくてたまらなかった。
入院中の荷物をまとめた台車を転がして部屋に入った。
ここに入院する時に同じく説明を受ける際に使用した部屋だ。
4畳くらいしかないような狭い部屋で、4人が話せるテーブルと椅子がある。
定刻通りスタッフさんが入ってこられた。
まずは薬剤師さんとの話だ。
すごく小柄で全てのパーツが小さな、とても可愛らしい女性だ。
入院中に自分のクスリの件で病室に2度来てもらったことがあるので、これで3度目の対面だ。
自分に出されていた血液をサラサラにするクスリのワーファリンについての説明をされた。
入院中もずっと服用していたが、退院後もしばらくは続けるようだ。
ほんの1ヶ月分と短い期間だ。
自分は僧帽弁閉鎖不全症という病気で整形手術を受けたが、手術により脳梗塞を起こした経緯で、血液をサラサラにするクスリを点滴と、その後服用で対応してもらっていた。
それが目の前にある日数分で解放される。
やっとまた一つクスリを減らせる。
ただ、注意点があるとの事で、奥様もよく聞いといて下さい、と薬剤師さん。
食事の食べ合わせにより、くクスリの効果が発揮されなくなるので、この後の管理栄養士の話もよく聞いて下さい、と続けた。
服用にあたり注意事項がまとめられた手引きがあり、服用している事を相手に伝える必要がある場面もあるという。
他には怪我などの出血を伴う事が起きないように十分注意するように強く言われた。
切り傷などは分かりやすいが、内出血の場合が怖いという。
特に頭の打撲等にはくれぐれも注意するようにとの事だった。
ワーファリンとはなにやら厄介なものだなという印象だ。
とても丁寧な説明で30分ほどで終わった。
続いて管理栄養士さんとの話だ。
この方も入院中、一度話をした事がある。
循環器の病院でもそうだったが、入院中、体重が減っていったり、食事の量が足りない、お腹が空くなどと看護士さんに相談したことがあり、その時にこの管理栄養士さんが対応してくれていた。
少し鼻にかかった声で、とても明るいハキハキした方だ。
早速食事の話だ。
ワーファリンを服用している時の食べ合わせに注意が必要な食材がズラリと記された小冊子がある。
特に注意すべきは緑色の野菜が中心だ。
あれもこれも記載されており、野菜のメジャーな品種はどれもこれもNGとなっている。
普段食べられるものがないくらいだ。
妻も、えー難しいですねー、と困っている。
好き嫌いなく何でも食べる自分は、食材に制限がかかることは辛いとだと思った。
なにかの病気にかかり、食事制限がかかる年齢や体の状態になることは、こういう事なんだなとも考えてしまう。
全く食べてはいけないということはないらしいが、食べてもほんの少しの量で、とも付け加えられた。
これまでの入院で、どれだけ考えられた食事が提供されていたかを思い知らされた。
ここの食事は品数が多く、薄味で本当に美味しかった。
これまでの食事を思い返さずにはいられなかった。
クスリについては自分にはこれだけだ。
次は相談員さんだ。
ここの入院費のや今後の療養、通院、傷病手当金の手続き方法、主治医の診断書等の件だ。
これまでの話で一度に多くのことを聞き理解していこうと頑張ってきたが、既に頭がいっぱいだ。
ここからの相談員さんとの話は妻が積極的に聞いたり質問したりしてくれた。
傷病手当金については、入院で休んで2ヶ月が経過しており、過去に病気や」怪我で休んだものについて申請できるという。
見込みの日付ではなく、過去の日付についてだけ手続きが出来ると説明があった。
傷病手当金の利用は初めてで、こういう事態になり初めて詳しく知る制度だ。
本来は利用しない事が良いのだろうが、不本意ながら病気や怪我で仕事を休まざるを得ない人への救済する制度は本当に有難い。
取り敢えず主治医からは2ヶ月の通院リハビリが必要との診断書が出ており、この間はしっかり自分の状態に向き合っていればよさそうだ。
傷病手当金は、最長1年6ヶ月受け取る事が出来るという。
果たして自分はどれくらいの期間療養する事になるのだろうか。
世間で言われている1年半休んでお金もらってというのは、この事なのだ。
そしてこの診断書は勤め先に提出し、患者、病院、勤め先の3者が傷病手当金の申請に関わるという。
この取り敢えず2ヶ月の通院リハビリが必要で自宅療養になる事を勤め先に連絡し了承を得る必要があるとの事だ。
この場で勤め先に自分のスマホで電話をかけることになり、早速かけた。
この時は復職する気持ちは無く、傷病手当金の需給の為、引き続き勤め先に在籍しておく必要があるので療養のお願いをした。
色々あっての事だった。
勤め先に退院の一報と、取り敢えず2ヶ月の療養の了承を得て電話を切った。
続いて妻は自分の気持ちを知っているが、療養がいつまで続くか分からない中、不明な点を相談員さんに尋ねてくれた。
ここまで2時間近く経過しており、少々疲れが出てきた。
相談員さんとの話はしばらく続き、こちらも納得出来た状態で終える事ができた。
最後に担当の看護士さんが来てくれ、今後の通院リハビリの事などを説明してくれた。
この看護士さんや、このフロアのスタッフさんとは一旦これでお別れだ。
この入院病棟には、もう入る事はないだろう。
今後は主に上のリハビリ室での利用になるとの事だった。
入院というかたちでは一旦これでひと区切りだ。
次は外来患者としてここにお世話になる。
以上。
いよいよこれで本当に終わりだ。
席を立ち、荷物を移動させながら部屋を出た。
目の前がエレベータで、少しだけ歩きボタンを押し、ドアが開くのを待った。
背後でざわつきがある事に気付き振り返るとスタッフの皆さんが横一列に並んでいた。
お元気でー、と笑顔で手を振ってくれるスタッフさん。
自分も笑顔で返し、本当にありがとうございました、と頭を下げた。
すぐくエレベータは止まり、ドアが開き、乗り過ごすわけにもいかず、十分挨拶が出来ないままエレベータに乗り込んだ。
そしてドアが閉じるまで手を振りお礼を繰り返した。
嬉しい。
退院できて嬉しい。
けど少し寂しい。
ちょっとだけ複雑な気持ちだった。
1階に降り外へ。
清々しい。
スッキリと晴れ渡っていい天気だ。
リハビリ散歩で出ていた外の雰囲気とは違い解き放たれた感じだ。
が、すぐに向かいの病棟の受付に行き、退院手続きをする。
全て妻にお任せだ。
長い待ち時間に手続き。
結構いい時間になったな。
さぁ、もう帰らせてくれ。