■在宅介護について■

 

幾度かの事業所を転進して感じたことは、本気で在宅介護に取り組んでいる人が少ないということです。

仕方がないのかもしれません。

確かに、新しく仕事を始めるにあたり、敷居が低い職種にも思えます。

箱の中に拘束されず、自分の都合の良い時間に、それなりに高い時給で仕事が出来るのも、訪問介護事業所で『非常勤』で働くにあたり魅力的なのかもしれません。

 

介護の質を上げていきたい。

私の想いはそのひとつです。

スタンドプレーではなく、チームプレー。

そのことを理解していない現場(非常勤の方は特に)のスタッフは多い。

 

同じ理想と目標を持った仲間と共に、自分で事業所を立ち上げればいいじゃないか。

それもありかもしれません。

でもそれは自分の周りの環境が変わるだけに過ぎません。

 

このブログは

全国の在宅介護に関わる方と繋がり

情報を共有し、質の高いサービスを提供できる『介護の業界』を作り上げていきたい。

その為に、本気で介護に取り組む方々と交流する場所を設けるために立ち上げました。

 

物を売ってお客様から得る「ありがとう」の一言と

わたしたちが現場で受け取る「ありがとう」の一言は

全く比べ物にならないほどの言葉の重みがあります。

 

ありがとう

そう言われると、私は逆に「こちらこそ心からありがとうございます」

そう思えて仕方ありません。

 

「人生で大切な何か」を学ばせて頂ける、この在宅での介護。

 

繋がりましょう。

共有しましょう。

ディスカッションしましょう。

 

 

■目に見えない障害■

私が福祉に携わるきっかけとなったのは、婚姻中、当時の夫がアスペルガー症候群と診断を受けたことです。

彼は障害手帳を取得し、それまでの営業職を辞して、ハローワークの障がい者専門窓口で就職活動を始めました。

 

しかし目に見えない障がいというものは「どうサポートしていいのか分からない」と、雇用しない企業が殆どでした。

 

彼は大変頭脳も明晰、コミュニケーションは一見問題ない、長い営業職のキャリアも持ち合わせていましたが

1年にわたる就職活動の中で、彼を雇用する会社は見つかりませんでした。

見ていて、もどかしい気持ちでした。

「障がい」という言葉を出さず就職活動をすれば、もっと早く就業できたはずです。

 

心の中で

「目に見えない障がいを持つ人を、サポートしたい」

そんな気持ちが私の中で芽生えました。

 

全く福祉に関して無知識だった私なりに色々と調べた結果

私の中に芽生えた気持ちを今すぐ実行することは出来ないけれど

福祉に関わるには、最低でもヘルパーの資格を得る必要があると知りました。

 

職場恋愛で結婚した、私と元夫。

仕事の決まらない彼に、元同僚だった方が「自分の友達が経営する会社」を紹介してくれました。

そこは「訪問介護事業所」でした。

もちろんと言っては失礼ですが、不採用でした。

でもその場で

「うちの奥さん(もう離婚はしていましたが)がヘルパーの資格を取りたいと言ってたんです」

そう社長に伝えた事が縁となり、私が介護の仕事に携わるきっかけとなりました。

 

結局、元夫は、紹介会社を通じ「障がいがある」ことはクローズドで、直に仕事を見つけました。

 

実は私自身も、発達の波は大きいです。

ただ生活に支障は無いので「障がい者」ではないグレーゾーンに属している者です。

子供も2歳半頃、広汎性発達障害との診断を受けています。

 

現在の実生活では訪問介護事業書に属し、サービス提供責任者としての仕事をしてますが

最初の志は失っていません。

 

「障がいを持つ人をサポートしたい」

 

このブログでは

サービスを提供する立場のかた

サービスを提供される側のかた

支援やサポートを必要とするかた

 

すべての人が様々な気持ちを発信できる場になる事を願っています。