arquitectonico memorandum
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ケイタイ-空間

近年ブログが大流行である。

自分もそのユーザーの一人である。

個人が自由に情報を記述していく世界

ある程度の規則の中で、ほぼすべての人間が閲覧可能である。

もちろんブログに限らず、ホームページ開設、メルマガ配信、メーリングリストなどなど

この世界へのアクセス方法は多彩なものがある。

これらは記述方法であるとともに閲覧方法、検索方法、情報整理方法である。


個人的な予想としてはこの世界への情報のストックは無限化の一途をたどり、それと均衡するように様々な記述方法、閲覧方法、検索方法、情報整理方法が発達していくものと考える。


建築物についても同じことが言えると思う。

情報の無限化=多様化に伴い、様々なニーズが生まれ淘汰されるなかで新しい建築タイプが発生していく。

新しい建築タイプ=アクセス方法、検索方法、情報整理方法である


誕生→淘汰は繰り返される

しかし出来事としての「情報」は普通、決して消え去ることはない(すべての生命、物質からその記憶が消え去るということがあれば別)


情報は「無限化」をたどる。情報は永遠にプラス方向にストックされる。

近年のいわゆる情報化の勢いもあり、さらにそれは加速されていくだろう。




記述方法に着目したい


情報の伝達記述方法において、自分の身体を使って行われるものほど効果的なものはない。

あらゆるアートがそれを手放しに表明している。

ケータイやパソコン並に手軽で、それでいてそれらにはない身体性、強烈なメッセージを持つ空間・システムが構築されると、さらに時代の流れは加速していくだろう。

情熱大陸~さいとうたかお 世界遺産~スウェーデン・E.グンナール.アスプルンド

ゴルゴかいてる人。そんなイメージしかなかったさ、さいとうたかお氏。

でも、職人の真髄を見た。



リアリティの追求

「漫画だから空想で・・」なんていう安易なごまかしは一切なく、背景から室内パース、小道具、数多くの人の表情にいたる全ての要素を忠実にリアライズしている。膨大な資料をかき集めることによって可能となるこのリアリティがゴルゴの世界観を保障しているのである。


分業

さいとうたかをプロダクションのスタッフがそれぞれの得意分野を生かして「分業」で仕事を進めている。平均年齢53歳。ある賢人は小道具。別の賢人は衣装。と、いう具合に分業している。さいとうたかおが脚本を元に構成を練り、下絵を描き、ゴルゴを書き、細部は賢人たちが分業。全体から細部までにいたるイメージ・劇画のノウハウを共有し、共同で作品を仕上げる。妥協一切なし。


このくらい伝統ある漫画だと、投稿で寄せられる脚本・プロの脚本家による脚本、が数多とあるようで、それを元にゴルゴの世界を構築していくというスタイルをとっている。スゴシ。


グンナール・アスプルンド


スコーグスシュルコゴーデン(スウェーデン)


写真はスコーグスシュルコゴーデン


お墓に情熱を注いだっていう建築家。

他にもいろいろやってますが。

名前となんとなく作風は知っていたけど、お墓のことは知らなかった。

北欧の死生観は都市部に住む人も、日本のそれとはかなり違うようで、ほとんどの人が「自然の中で、様々な記憶が美しい形で残るように召されたい」と思っている。だから水葬・空葬という概念が一般化している。日本は価値観がカオスなので、一概には比べられないが。


「自然の中で美しく」というのがポイント。

アスプルンドもスウェーデンの死生観に深く準拠する形で創作活動を行った。

宗教

とにかく美しかった。ものすごい「美」を発見。