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カンボジアのアンコール遺跡は1431年にアンコール都が放棄されてから、1860年にフランス人によって発見されるまで、400年以上も密林に埋もれていました。その間に建物はすっかり崩れてしまいました。

原因は大きく分けて２つ、一つは人間で、もう一つは自然です。

人間によると、戦争の砦を作る為にアンコール遺跡の石が持ち出されました。

それから、仏像の台座の下や塔の土台の中は聖なる場所なので、宝物が納められていましたが、これを探す泥棒に荒らされました。

自然によると、アンコール遺跡は長い間放置されていたので、自然にあちらこちら崩れてしまいました。

カンボジアには雨季と乾季がありますが、雨季でも雨が上がると強い陽射しと激しい雨の繰り返しで、石が風化してしまいました。

暑い国なので、色々な虫がいますが、特にシロアリは建物の材料に入り込みました。すると、その隙間に雨水が染み込んで、そこにカビや苔が生えてきます。

カビも苔も排泄物が石を侵食するそうです。

それからガジュマルという恐ろしい木があります。

その木の種が石の屋根などの上に落ちると、石の隙間に根っこを伸ばして入り込みます。

乾季で雨が降らなくても石の中には水分が多いからです。根っこが下へ下へ伸びて地面に入り着くと、根っこが段々大きくなり、これで屋根や壁を破壊してしまうのです。

深い森にあるアンコール遺跡の状態はこんな感じで、全て木で囲まれていました。

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カンボジアの遺跡崩壊の原因/memokaon/