皮膚の作用
①保護作用
紫外線や微生物などの外部刺激
打撲や圧迫、酸などの化学物質から
保護し、免疫性を高めたり
アレルギー反応を抑制している
❶物理的な外部からの力
あるいは化学的な刺激に対して
生体を保護する
❷紫外線障害からの防御
❸微生物の侵入からの防御
(弱酸性pH5.5~6.5)
❹水分(及び電解質)が失われるのを
防ぎ、体内の液体成分の保持
②角化作用
皮膚には、基底層が細胞分裂で
表層に移動し角質層を形成する
仕組みが備わっており
保護機能を兼ねながら
約四週間の周期で新陳代謝を
繰り返している
③体温調節作用
寒くなると毛細血管が収縮し
血流を減少させ、熱の放散を
減らします
また
暑くなると毛細血管が拡張し
血流が増え
発汗の気化熱によって体温を
調節しています
❶発汗による熱の放出
体温調節に重要な役割を果たす
❷外気温の直接な侵入を防ぎ
寒冷の血管収縮による熱放散の
防止など、温熱、寒冷からの
生体の防御
④知覚作用
皮膚はさまざまな感覚を知覚し
認識するための受容器官で
神経系とつながっており
身体全体を覆う感覚器官でもある
外部刺激を受け電気信号が
大脳皮質に伝わり
触、温、冷、痛、圧などの感覚を
感知し、認識、識別する働きがあり
外部刺激に対するセンサーの役割を
果たしている
その受容器のある場所を
触点、温点、冷点、痛点、圧点といい
身体内部の生命活動を
保護します
高等動物の皮膚には
感覚性の神経終末が達して
皮膚感覚と呼ばれる感覚を
得る感覚器官としても
働いています。
主な感覚は
触覚、圧覚、痛覚、温度覚などで
動物の種類や部位によって
これらの感覚の発達の程度は
異なります
⑤分泌作用
皮膚表面の汗腺から汗(水分など)が
皮脂腺からは皮脂が分泌され
角質層の水分と油分のバランスを
とり皮脂膜を形成して
保湿や温度の調節
老廃物の排泄に関わり
新陳代謝を促進する大切な
役割を果たしている
⑥吸収作用
皮膚には
表皮と毛孔などから物質を
生体内に吸収する性質があります
水溶性物質は角質層が疎水性のため
経皮吸収が難しく
油溶性物質は吸収されやすい
⑦呼吸作用
皮膚にもごく少量の皮膚呼吸
(100分の1~200分の1)の
働きがあります
ビタミンD合成
皮脂中のプロビタミンDが
日光に照射されて
ビタミンDとなり
これは皮膚から再び吸収されます
ただし
この時に必要な日光量は30分程度
必要以上に紫外線に浴びることはない
皮膚のデータ
面接 1.6㎠(大人の平均)
重さ 体重の8%(体重50kgで約4kg)
皮下組織を除く
暑さ 平均1.4mm(皮下組織を除く、
表皮と真皮の厚さ)
その他 pH5.5~6.5(一日中変動)
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