- 初恋のあとさき (花音コミックス)/芳文社
- ¥690
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『初恋のあとさき』
日高ショーコ
カフェのオーナー・美山 × バツイチの会社員・仁科
高校のときに付き合っていた二人が10年後に偶然の再会をして、もう一度付き合うまでの話。
今まで読んできた作品の眼鏡受けって大体地味キャラだったり健気だったりで、私もそういう眼鏡受けが好きでよくジャケ買いをする。だけど今回の受けの仁科は男らしく積極的で、そしてズルイ男だった…。
高校生のとき、派手グループにいた美山と一緒にいることに優越感をおぼえて付き合ったけれど、美山の本気さと一途さに重圧を感じて手ひどくふって別れる。
そして10年後、離婚して間もなく美山と再会して、昔のように自分のことを欲してほしいと思いカフェに通いだす。
正直今まで読んできた作品だったら確実に当て馬になるような人物…だけど逆にそれがよかったのかなと思う。
若さゆえの過ちとか、無くして気づく大切なものとか、自分の性格の嫌なところとか、時間が経たないと理解できないものを手に入れてからの告白に人間味を感じられたので。
対して攻めの美山はなんだか受けっぽく、かわいらしい人物だった。4話の表紙の仁科の眼鏡かけて寝ているところとかかわいすぎるw
高校で付き合っていた当時は周りの目を考えずもうひたすら仁科だけを見ていて、一途さが独りよがりになってしまった時にひどいふられ方をする。
それでも10年間ずっと仁科を好きで、再会して気持ちを抑えられないところとか…かわいすぎるw
そしてたしかに重いw
正直高校時代の回想シーンが多く、現在の美山と仁科が惹かれる理由を描いてほしかったかなと思う。
でも作中の美山の良き友人・安東の言うとおり、美山を救えるのは仁科だけだったのだろうと。
無事ハッピーエンドでよかった^^この不器用な恋がずっと続いてほしいと思う。