自作erに人気のRyzen、Core Ultraは全く振るいません。

 価格.comのCPU売れ筋ランキング(10月第4週)では上位1位から5位までをRyzenが独占しており、6位にCoreUltra 7 265K、9位CoreUltra 5 225、10位Core i5 14400F、19位Core i3 14100とIntel製が顔を見せますが、Intel製は旧世代も含めて4製品しか入っていません。

 Ryzenは1位のRyzen 7 9800X3D、2位のRyzen 9 9950Xを始めとして、高性能CPUが良く売れています。

 高性能CPUとして、Core Ultra 7や9が選ばれない理由は何でしょうか。

パワフルなRyzen

Core Ultraはパワーより省電力指向

モバイル向けの設計

 IntelのCPUの特徴はハイブリットです。対するRyzenはオーソドックスなマルチスレッドです。

 多大な開発費用をかけたEコアは高価となり、CPU価格の上昇を招きましたが、全体のパワーはそれほど伸びていません。Pコアの性能がさほど上がっていません。第14世代との差がほとんどないようです。

 Intelはビジネス用の完成品PC用途でシェアを稼いでいます。モバイルでは省電力は売りとなりますが、デスクトップPCでのゲーム、クリエイト用としてはパワー不足は致命的です。

 

 メーカー 

製品名

 Pコア 

 Eコア 

 スレッド

 GPU 

TDP

PassMark

AMD

Ryzen 9 9950X3D

16

-

32

 170w 

70,594

Intel

 Core Ultra 9 285K 

8

16

24

125w

67,893

AMD

Ryzen 9 7950X3D

16

-

32

170w

62,467

Intel

Core i9 14900KS

8

16

32

150w

61,166

AMD

Ryzen 9 9900X3D

12

-

24

120w

56,806

Intel

Core Ultra 7 265K

8

12

20

120w

58,730

AMD

Ryzen 9 7900     

12

-

24

65w

48,544

Intel

Core Ultra 7 265 

8

12

20

65w

49,147

 

 Core Ultraの7と9のPコア数は同じです。Eコアは実は低性能ではなくかなり高性能であることが分かります。そのためかCore UltraにはPコア12の製品がありません。

 問題はスレッド数です。マルチタスクで処理する場合、スレッドの数の不足は致命的です。ゲーマーは勿論ですが、クリエーターもこれでは選べません。

 Eコアは単なる水増し用とみなされています。自作ユーザーがこのようなCPUに魅力を感じるはずはありません。海外では日本よりもっとシビアで、全く売れていません。

パワーのRyzen

ライバルは3次キャシュ増量

 RyzenのCPUで特に売れているのは、X3Dです。L3キャッシュを大幅にアップしたCPUです。高速処理に優れます。メモリの性能アップはさほど体感できませんが、CPU本体に直にアクセスするキャッシュメモリはレイテンシも極めて低く良好です。

 

メーカー

製品名

L1

L2

L3

 AMD 

 Ryzen 9 9950X3D 

 1MB 

 16MB 

 128MB 

 AMD 

 Ryzen 9 9950X 

 1MB 

 16MB

   64MB 

 Intel 

 Core Ultra 9 285K 

 1.92MB 

 40MB

   36MB 

今後が楽しみ

 正攻法に磨きをかけたAMD、新技術に賭けたIntel。しかし、現状Intelは惨敗です。

ですが、Intelは自社製造に戻して新CPUを開発中です。シンCPUとなるか。

 ライバルなしには、CPUの進化はありえません。