「独創的セクシーアイドル・小島みなみと紗倉まなによる音楽ユニット『おとといフライデー』の両A面シングル」です。おとといフライデーとしては2枚目ですが、おとフラとしては3枚目と言ってよいでしょうか。順調に活動を続けています。

 今回のジャケ写は普通のCDとは少し違います。自慢したいがためにわざと掲載してみました。これはお二人のサイン入りソロバージョンCD-Rです。筋金入りのファンだけが手にすることができるスペシャル・バージョンです。

 彼女たちは本作品を発表する少し前から新たなクラウドファンディング「おとといフライデーの秘密のとびら」を開始しました。「これからの音楽活動を支援する」プロジェクトで、目標額100万円に対し、200万円を少し越える支援が212人のパトロンから集められました。

 このパトロンの一人が私です。ここはどや顔になるのも分かって頂けるでしょう。私が選んだのは「ウォーシャンハニー」ソロバージョンCDR(直筆サイン入!)プランです。「ソロバージョンはこのCDRでしか聴けません」!!!!

 自慢はさておき、この両A面シングル1曲目は「東京」です。おとフラとは切っても切れないトリプルファイヤーの鳥居真道が作曲と編曲を手掛ける楽曲です。作詞は吉田靖直ではなくて、漫画家の大橋裕之が手掛けています。

 演奏もトリプルファイヤーではなく、鳥居の他にカメラ=万年筆というムーンライダーズなバンドの佐藤優介などが参加しています。もちろん鳥居真道のギターが大活躍しています。このファンキーの入ったクリアトーンのギターが素晴らしいです。

 前作に比べると癖が少ない楽曲なので、より安定して聴こえます。コジとまなてぃーの歌もふらふらと安定していて、何度も聴いているとじわじわと迫ってくるものがあります。ちょっと外れの「東京」感がぽかーんと浮かび上がってきます。

 「ウォーシャンハニー」は何かと思ったら中国語で「我想和你」、日本語に訳すと「一緒にいたい」でしょうか。ハードコアなフリージャズ・バンドNATSUMENのアインが作詞作曲した曲で、編曲は緋と陽のhigが担当しています。前作の「いいビーサン」と同じ面子です。

 前作に引き続いて、中国語と日本語をちゃんぽんにした切なくて可愛らしい楽曲です。特に中国語歌詞がとんでもなく可愛いです。これを二人それぞれのソロバージョンでも聴けるとは極楽です。王道アイドルJポップとも言える素直な洒落た曲ですから格別です。

 おまけに入っているのは彼女たちのシグネチャー・ソング「私ほとんどスカイフィッシュ」のリミックスです。今回のリミキサーはトークボクサーのLUVRAW改め鶴岡龍、レイブ2000とあるように、その頃のちょっと懐かしめのリミックスです。変なの。

 まずは本作発表を寿ぎたいと思います。今回は比較的落ち着いた作風ながら、やはり押さえるところは押さえた心憎い出来上がりです。おとフラはターゲットを意識しない活動ができるアイドルなんでしょう、この自由度がたまりません。更なる活動を応援しています。

Tokyo/Woshanhaoni / Ototoy Friday (2018 Trash-Up)