クリスマス・イブですね。いつの間にか特別な日のようなことになってしまいました。皆さんはこんな夜には何を聴かれますか?定番クリスマス・ソングでしょうか。
私も毎年クリスマス・ソングのコンピレーションを聴いていたのですが、今年は恐らくクリスマス・イブに向けて発売されたと思われる倉木麻衣さんのシンフォニック・コレクションを聴いています。雰囲気がぴったりですね。雪がちらほら舞えば完璧ですが、そうはいきません。
9月のシンフォニック・ライブを見に行った私としては、待望のCDです。コンサートのDVDが発売になるかと思ったら、まさかのCD、それも大半をモスクワで録音したという何とも意表をついた形です。ただ、楽曲のアレンジはライブと同じく藤原いくろう氏です。
演奏は、全12曲中8曲がモスクワ・シンフォニー・オーケストラ「ミール」、4曲がライブと同じく東京フィルハーモニー交響楽団となっています。さすがに演奏を聴き分けるだけの耳は私にはありません。できたらかっこいいんですけれどもねえ。
新曲が一曲、「儚さ」という中国映画「画皮」の主題歌で藤原いくろう氏が作曲した曲、その日本でのカヴァーです。他の楽曲はいずれもおなじみのヒット曲です。「タッチ・ミー」を除いてライブで披露された曲ばかりですね。
ライブに行きましたので、藤原いくろうさんの各楽曲の解説が手元にあります。それを読みながら聴いているといろいろと勉強になります。たとえば、「冷たい雨」は「ラフマニノフにそして僕を育ててくれたロシア音楽へのオマージュ作品」となっています。確かにラフマニノフっぽい気がします。
「ラブ・デイ・アフター・トゥモロウ」はダンス系のビートをオーケストラで演奏するために、「弦楽器のセクションでグルーブ感を出すようなフレーズを演奏しています」ということですし、「タイム・アフター・タイム」は「エスニックな音づかいでアレンジされています。あえてペンタトニックのフレーズも入れてみました」そうです。なるほどなるほど。
さすがに歌がいいですね。歌いこんでいるなじみの楽曲ばかりということで、オリジナルのスタジオ録音よりも数段艶があって、30歳の女性ならではの大きな歌になっています。いやあ素晴らしいと思いますよ。私は好きです。
若干、ポピュラー・クラシックならではの下世話感が漂うところが、それはそれでご愛嬌になっています。もともとポップスですから、それくらいでないと気楽に聴けませんからね。あんまり芸術しすぎるとつらいものがあるでしょうからちょうどいい塩梅です。
力作だと思います。この方向で新作をつくってみるのも面白いのではないでしょうか。次の展開が楽しみですね。
Symphonic Collection in Moscow / 倉木麻衣 (2012)
私も毎年クリスマス・ソングのコンピレーションを聴いていたのですが、今年は恐らくクリスマス・イブに向けて発売されたと思われる倉木麻衣さんのシンフォニック・コレクションを聴いています。雰囲気がぴったりですね。雪がちらほら舞えば完璧ですが、そうはいきません。
9月のシンフォニック・ライブを見に行った私としては、待望のCDです。コンサートのDVDが発売になるかと思ったら、まさかのCD、それも大半をモスクワで録音したという何とも意表をついた形です。ただ、楽曲のアレンジはライブと同じく藤原いくろう氏です。
演奏は、全12曲中8曲がモスクワ・シンフォニー・オーケストラ「ミール」、4曲がライブと同じく東京フィルハーモニー交響楽団となっています。さすがに演奏を聴き分けるだけの耳は私にはありません。できたらかっこいいんですけれどもねえ。
新曲が一曲、「儚さ」という中国映画「画皮」の主題歌で藤原いくろう氏が作曲した曲、その日本でのカヴァーです。他の楽曲はいずれもおなじみのヒット曲です。「タッチ・ミー」を除いてライブで披露された曲ばかりですね。
ライブに行きましたので、藤原いくろうさんの各楽曲の解説が手元にあります。それを読みながら聴いているといろいろと勉強になります。たとえば、「冷たい雨」は「ラフマニノフにそして僕を育ててくれたロシア音楽へのオマージュ作品」となっています。確かにラフマニノフっぽい気がします。
「ラブ・デイ・アフター・トゥモロウ」はダンス系のビートをオーケストラで演奏するために、「弦楽器のセクションでグルーブ感を出すようなフレーズを演奏しています」ということですし、「タイム・アフター・タイム」は「エスニックな音づかいでアレンジされています。あえてペンタトニックのフレーズも入れてみました」そうです。なるほどなるほど。
さすがに歌がいいですね。歌いこんでいるなじみの楽曲ばかりということで、オリジナルのスタジオ録音よりも数段艶があって、30歳の女性ならではの大きな歌になっています。いやあ素晴らしいと思いますよ。私は好きです。
若干、ポピュラー・クラシックならではの下世話感が漂うところが、それはそれでご愛嬌になっています。もともとポップスですから、それくらいでないと気楽に聴けませんからね。あんまり芸術しすぎるとつらいものがあるでしょうからちょうどいい塩梅です。
力作だと思います。この方向で新作をつくってみるのも面白いのではないでしょうか。次の展開が楽しみですね。
Symphonic Collection in Moscow / 倉木麻衣 (2012)