あれも聴きたいこれも聴きたい-大石由梨香 先日、大石由梨香さんのライブを見てきました。渋谷で行われたフルムーン・ヌードと題した玉城ちはるさんと二人看板のライブでした。彼女のライブを見るのは実は2回目です。それも訳あって行った玉城ちはるさんのライブでした。仲良しですね。

 その時は、彼女はそこで由梨香様と呼ばれ、ピアノを弾いていました。華奢な美人さんなのですが、女王様然としたドSキャラというところでしょうか。玉城さんとの役割分担なのか何なのか、Mキャラの私としては、「由梨香様ぁ!」と叫びたくなるような人でございました。

 そのライブがはねた後、小さな会場だったので、由梨香様と二言三言お話する機会がありまして、「ぜひ来てください」と言われてしまったので、行かないわけにはいかないでしょう。というわけで、おめおめと渋谷くんだりまで出かけて行ったわけです。

 彼女は、公式サイトによれば、「おおらかなO型、蠍座の女。幼少の頃より絶対音感を持ち、おもちゃピアノを弾く毎日。7歳より作曲を始め、東京音楽大学の作曲科を卒業。」している人で、これまでアルバムを2枚、その他楽曲提供も多数。

 そして「ピアノプレイヤーとしてもJazzとPopsを融合したプレイが評価され、様々なアーティストのサポート、レコーディングに参加。静寂と衝撃のコントラストに富んだ表現力がファンを魅了し続けている。」ということです。過不足ない情報提供です。

 私は、フルムーン・ヌードで初めて彼女の歌を聴きました。ライブはとても素敵で、ピアノ・トリオの編成で歌う彼女の姿はとてもかっこよかったですね。歌も味があって、特に「ムーン・ウォーター」という曲が印象に強く残ったので、さっそくこのアルバムを買いました。

 これは彼女の最初のアルバムです。2006年なんですね。結構キャリアが長いんだなと驚きました。ジャケットの写真も全く本人だとは分かりませんでした。大たい公式サイトの写真や、ライブの告知の写真もあまりよく彼女の姿を写していないように思います。

 アルバムには全部で7曲、フル・アルバムには少し足りない長さです。基本的にはジャズ・テイストの強いポップス。ベースとドラムスにギターやサックスが入るジャズ・バンドをバックにピアノを弾きまくりながら歌っています。

 なかなか引っ掛かりのあるいい曲が並んでいます。特にしっとりしたバラード系がいいですね。結構芯のあるつややかな声です。最初の曲が結構走る曲ですが、2曲目以降はそうしたバラード系で、結構艶っぽい感じになります。ピアノもいいですね。結構はまってしまいます。

 問題の「ムーン・ウォーター」はいい曲なのですが、ライブの方がよほどよかったです。もともと彼女はジャズの人でしょうから、生で演奏することで歌が練り上げられていくんでしょう。アレンジも毎回変わるようですし、年月を経て熟成した今の「ムーン・ウォーター」は最強です。

 このアルバムには「東京タワー」という弾き語りの曲が最後に収録されています。この中の♪あなたとは お別れ したくない したくない したくないから♪というつぶやきはいいですね。Sキャラには合いませんが、ツンデレですか。何だか可愛いアルバムです。

Seventh Phenomena / 大石由梨香 (2006)

このアルバムの曲ではありませんが...。


もっと分かりやすい動画はこちらへ。
http://joshua007.digi2.jp/yurikadouga.htm