あれも聴きたいこれも聴きたい-Perfume02 私は人見知りです。それでも、まあちゃんと仕事をしています。そんな私を「人見知りにしては社交的だ」と言ってくれた人がいました。素晴らしい肯定ですね。絶対水準は低いかもしれませんが、基準を下げるとなかなか上位にくる。

 パフュームの人気の秘密もその辺にあります。仕掛け人の中田ヤスタカさんもそれらしいことを言っています。「ポップスにしては新鮮に、クラブを意識していないため逆にクラブでは盛り上がり、そのどちらにも被らないところがウケたのでは?」。

 ネットで調べてみると、多くの方が真剣にパフュームのことを論じています。大きくは、アイドルの人とクラブの人に分けられると思います。アイドル系の人は、その斬新なサウンドに注目したものが多くて、クラブ系の人は、サウンドに文句を言いつつ、アイドルだから許すみたいな感じでしょうか。

 クラブ系のディープな人たちは、1週間単位で新しいサウンドを求めていますから、パフュームのサウンドは新鮮からはほど遠く感じるでしょうね。そこに、斬新だという世評があると一言言いたくなるのでしょう。でも、アイドルとの合体は新しいですから、文句を言いながらも認める。

 ついでに私のような年寄りも、昔のテクノ歌謡をたてに参戦してきます。しかし、前作はレトロな感じが残っていましたが、この作品ではほぼ一掃されていて、年寄りの懐かしがりは阻止されました。

 前置きが実に長いですが、この作品はパフューム初のオリジナル作品ということになります。見事にオリコン・チャートを制覇しました。見事です。レトロなゆるい感じがなくなって、毅然とした作品になりました。

 アイドルに歌わせるにはカッコよすぎると言われて発奮した中田ヤスタカ氏は、思い切りカッコよく極めようとしたのだと思います。強烈な意志を感じます。それに呼応してパフュームの面々も見事にこたえています。カッコいいですね。

 でも、レコード会社の上の人は、いまだにそういう発言をするんですね。面白いものです。ただ、音楽的には全く冒険していないAKBの大ヒットを横目でみるとお偉いさんの言うことにも一理あるようにも思えます。パフュームも成功しているし、よく分かりませんね。

 前作では歌詞が今一つだなと感じましたが、ここでは全く問題なく受け止められました。かわいい歌詞ですね。楽曲もカッコいいです。私としては、「マカロニ」とか「シークレット・シークレット」とか「パピー・ラブ」とか好きですね。

 立派な娘さんたちです。

Game / Perfume (2008)