苦しかった

 

苦しかったの

 

何もしない日々は

 

何もできない日々は

 

底でもがくこともなく

 

ただ沈むような日々だった

 

潜ってたと言えたなら美しく聞こえる

 

ただ沈むような日々だった

 

潜っていたのだろうか、

 

底で過ごしているのは確かだった。

 

ラクだけを選び続ける日々は穏やかだ、

 

動く感情が無いと思った。

 

出ていく衝動や欲求が生まれない

 

ゆっくりと膿んでいくようだと思った。

 

ゆっくりと死んでいく。

 

生まれたからには死に進むんだなと思った、

 

わたし毎日なにしてるんかなあと思った。

 

このまま膿んで全身が少しずつ腐って

 

溶けてなくなるのだろうかと思った。

 

恐怖、

 

焦り、

 

いっそ自分になにも期待できないことこそが

 

望みなのだろうかとすら思った。

 

諦め諦め諦め絶望。

 

興味が湧かなかった、

 

心があるんだか、無いんだか。

 

なにも無いなぁ、

 

ちっぽけだなあ、

 

認めたくないなあ、

 

勝負できる武器があればよかった、

 

取れる武器があればよかった、

 

勝負できる武器がなくてよかった?

 

取れる武器がなくてよかった?

 

 

そうか、そうかも、とことんまで、

 

情けなさの極みまで、

 

戦えないのだと思い知るまで、

 

弱らないと、

 

 

秒でファイティングポーズ、

 

高くなりっぱなしの堅牢な檻。

 

 

けれど必要だった、

 

必要だったんよ、その瞬間。

 

 

軽くなって気持ちいい、

 

豊かな感情に涙が出るのは

 

重くて重くてなにも感じなかった日々が

 

わたしを支えていたからだろう。

 

 

 

 

 

 






誰かの基準で生きてもしゃーないの



わたしで生まれて、わたしで生きてく



わたしの美しさ



わたしの歪さ




────✍🏼aco